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コロナ下「表現する責任」 愛知県芸術劇場・芸術監督勅使川原三郎

2021年3月17日 16時00分 (3月17日 16時00分更新)
愛知県芸術劇場の芸術監督を務めるダンサーの勅使川原三郎=名古屋・栄で

愛知県芸術劇場の芸術監督を務めるダンサーの勅使川原三郎=名古屋・栄で

 世界的な名声を得るダンサーの勅使川原三郎が、愛知県芸術劇場(名古屋市)の芸術監督に就任してから三月末で一年を迎える。コロナ禍で「不要不急」と軽視されがちな文化芸術が、未曽有の危機の中でいかにあるべきか、思いを巡らせてきた。「芸術劇場から、新たなものに向かえる勇気を届けていきたい」と力を込める。 (林啓太)
 しなやかに伸びたり旋回したりする四肢が、ライトに照らし出されては闇に消えていく。人間のエロス(生きようとする本能)とタナトス(死に向かわせる本能)が、張り詰めた空気の中で、あやしく交差する。
 二月に芸術劇場で自ら舞った「ペレアスとメリザンド」。佐東利穂子とのデュエットで、中世西欧の架空の王国を舞台とした男女の愛憎を全身で描き出した。
 芸術監督への就任を記念して「白痴」(昨年七月)、「調べ」(同十二月)と披露してきたシリーズのトリ。ドビュッシーが作曲したオペラを基にした新作だ。
 勅使川原は「人が裏切り、裏切られる悲劇の末に、新たな世代が生まれていく。どんな時代にも通じるテーマではないか」と語る。
 芸術監督になったのはコロナ禍の最中。音楽や演劇など各種の公演を制約の中でも続けてきたこと...

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