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“浪速のロッキー”赤井英和ジュニアの英五郎がプロ転向 まずは新人王、そして父超え「世界ベルト」の夢へ【山崎照朝コラム】

2021年3月17日 11時46分

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夢は世界王者の赤井英五郎

夢は世界王者の赤井英五郎

 世界への登竜門ともいうべき、ボクシングの全日本新人王戦は、東西の新人王で争う。東日本の予選に注目のルーキーがミドル級でエントリーする。“浪速のロッキー”こと赤井英和(61)の長男・英五郎(26)=帝拳=。ラグビーやアメリカンフットボールで鍛えた体幹で早くも“新人王”の声さえ上がっている。
 「新人王はとりに行きますよ。相手が誰であろうとそれは変わらないです」と英五郎。サンドバッグをむちゃくちゃたたいているのかタコで盛り上がった拳を突き出して自信をのぞかせた。
 東京都世田谷区出身。身長179センチ、体重77キロ。小学校からラグビーを、留学先のハワイでアメフットやバスケットボールで活躍した。ボクシングはロサンゼルス郊外のウィティア大で始めた。東京五輪を目指したが、全日本選手権で敗退し、プロ転向を決めた。
 今は元プロボクサーで俳優の父・英和と同居しているが、「ボクシングを教わったことは全くないです。良くも悪くも父は子どものことを一個人と見てるので親子という柵がないんです」と言う。
 英和さんはジュニアウエルター級で全日本新人王を獲得。現役時代は強打で鳴らし、12連続KOでファンを沸かせた。そんな父を知る英五郎はKOにこだわりがあり「倒せるのが一番。分かりやすいですから。理想としてはボディーで倒してみたい。ボディで倒すと自分の意思で立てなくなるから」と独特のKO論を語る。
 ただ英和さんは世界挑戦に失敗し、再起後の試合では急性硬膜下血腫で生死をさまよった。それでも周囲の期待は高く、幼少のころから周囲の人に「ボクシングをやったら」と言われてきたそうだ。そして自分の才能を確かめるためにも自らの意思でボクシングを選択した。
 それを知った父・英和さんは「喜んでいたようです。父の12連続を越したいというのが当面の目標にありますね」と英五郎。美人の誉れ高い姉の沙希さんは女優でプロレスラー。何かと注目される赤井ファミリー。その先には父が果たせなかった世界のベルトを巻くという夢があるはずだ。
 所属する名門・帝拳ジムにはWBA世界ミドル級スーパー王者村田諒太(35)がいる。最高の環境の中で夢を追う英五郎は「世界の頂点に立った人を身近に見られるのは勉強になるし、刺激になる。村田さんはすごく真面目。動きが丁寧で奇麗なんです」と、その一挙手一投足に目を光らせ、自らを鼓舞している。トレーナーによると「英五郎のパンチは重く硬い」そうだ。豪快なパフォーマンスで父がかなえられなかった世界王者の夢を追う。
 ▼赤井英五郎(あかい・えいごろう) 1994(平成6)年9月22日生まれ。東京都世田谷区出身。9歳からラグビーを習い、米国・ウィティア大でボクシングを始める。東京五輪を目指して一昨年帰国。帝拳、東京農大を拠点に練習したが、全日本選手権で2回戦敗退。五輪の夢が絶たれる。プロ入りを決意し、左アキレス腱(けん)と左手首じん帯断裂手術した。右ボクサーファイター。

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