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田中恒成がエールを送る22歳・佐伯瑠壱斗 ボクサー人生の転機へ28日、元世界王者に挑戦

2021年3月17日 10時37分

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横関孝志会長(右)相手にミット打ちをする佐伯瑠壱斗

横関孝志会長(右)相手にミット打ちをする佐伯瑠壱斗

 「かませ犬」とは呼ばせない。岐阜ヨコゼキボクシングジムの佐伯瑠壱斗(22)が28日に神戸市立中央体育館で、元WBA世界スーパーバンタム級王者の久保隼(30)=真正=との58・5キロ契約8回戦に臨む。格上相手の一戦だが、大きなチャンス。田中恒成(25)=畑中=に憧れる男が、ボクサー人生の転機となる一戦に挑む。
 元世界王者が相手だろうと、気後れすることなかった。下馬評など関係ない。佐伯は「元日本王者ともやっていますし、前回もアマチュアですごかった人とやっています。怖いという気持ちはないです」と笑った。
 2018年10月には元日本王者の大橋健典(角海老宝石)と対戦。昨年12月にはアマチュアで77戦68勝9敗のキャリアを持つ中野幹士(帝拳)と拳を交えた。強敵相手にいずれも判定負けしているが、確実に経験値を積み上げている。
 小学1年から空手、その後はキックボクシング、小学5年のときに岐阜県多治見市のボクシングジム・イトカワでボクシングを始めた。空手とボクシングで一緒だったのが田中恒成だった。
 当時から手も足も出なかったが、プロになってからも一度、畑中ジムでスパーリングしたことがある。「遊ばれているというのが本当に伝わってきました」となすすべなかった。その強さには尊敬の念がやまない。佐伯は「自分もスピードを生かしてやってきた。あのスピードは本当にあこがれです」と言う。
 田中も佐伯のことをもちろん覚えているし、気にしている。強敵との対戦が続いている現状も知っており、「負け癖が付かないようにしないといけない。負けはたまにで、慣れないようにしないと」と言い、「本当に頑張ってほしい」とエールを送る。
 今回の対戦は、佐伯は世間的には久保のかませ犬に映るかもしれない。だが、陣営は当然、そうはとらえていない。横関孝志会長(57)は「いけると思う。勝ちにいく」と手応えを口にする。そして「この試合はターニングポイントになる。勝てば、日本ランクも上位に入ってくる」と強調した。
 18年3月には減量に失敗し、棄権した過去がある。周囲に多大な迷惑をかけ、ボクシングを辞めようとも考えた。悩み抜いたとき、支えになってくれたのが横関会長だった。恩義は痛いほど感じている。そして「会長の期待は伝わってきます」とも言う。元世界王者に勝って日本ランク入りし、その後はベルトを奪いにいく。それが恩返しになる。
 ▼佐伯瑠壱斗(さえき・るいと) 1998(平成10)年10月19日生まれの22歳。173センチ。岐阜県関市出身。小学5年のとき多治見市にあるボクシングジム・イトカワでボクシングを始める。中学時代にはボクシングから離れるが、高校のときに岐阜ヨコゼキジムで再開。2016年3月プロデビュー。プロ通算12戦7勝4敗1分け。

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