本文へ移動

ものすごいブーイング覚悟で言います…白鵬は場所後に引退発表すべきと思います【北の富士コラム】

2021年3月17日 05時00分

このエントリーをはてなブックマークに追加
白鵬が休場し、阿武咲の不戦勝を伝える垂れ幕

白鵬が休場し、阿武咲の不戦勝を伝える垂れ幕

◇16日 大相撲春場所3日目(東京・両国国技館)
 私は今、力なく原稿用紙に向かっています。昨日予告した通り、琴勝峰と白鵬が休場してしまったからです。
 琴勝峰は再出場もあると言うが、それは止めた方がいい。まだ若いのだから、この際しっかりと治して再起を期すべきだ。けがさえ治れば、すぐに幕内に戻ってくるのは、それ程難しくない。下手に出てきて同じ箇所をやったら、大変なことになるだろう。再度言わせてもらう。今場所は諦めろ。
 白鵬も2日目の取組後首をひねった。私はすぐに膝をやったなと思い、3日目は土俵に上がれないと確信したが、その通りになってしまった。初日の前日、某テレビ局で白鵬の番組を見ていたが、両膝から大量の水を抜いているのを見てがくぜんとした。
 昔も膝に水がたまる力士はいたが、水を抜くとクセになると言われ、水を抜く人はいなかったものだ。それでも白鵬の膝は悪くなり続け、水に血が混じりだした。と言うより、ほとんど血液である。私も膝に水がたまりかけたが、その時の膝の感触は今でも覚えている。私の場合、痛いと言うより重いという感じであったと思う。
 それでも無理を承知で出場に踏み切り2連勝。さすがと思わせたが、気力もこれまでであった。これ以上無理はしてはいけない、させてもいけない。希代の大横綱に敬意を払って、もう一度だけ挑戦させてやるべきではないだろうか。と願う一方で、大横綱らしく限界を認めて潔く引退をするべきか。意見の分かれるところだが、どうやら名古屋場所に力士生命をかける方向に向かっているらしい。
 協会は再出場を認める方針らしいが、横審の出方が注目される。そこで私の意見だがよろしいでしょうか。ものすごいブーイングが聞こえてきそうだが、私は場所後に引退発表すべきと思います。理由は名古屋場所と言っても4カ月ほどしか時間がないのです。手術をして、リハビリを考えると、とても無理があります。
 白鵬も体の衰えを認めているし、何年も取れるとは思っていないはずです。「功成り名を遂げる」。まるで白鵬のためにあるような言葉です。優勝44回をはじめ、あらゆる記録を塗り替え多くの偉業を達成して、後は何を望むのだろうか。
 彼に残されたことはただひとつ。いかに見事な引き際を見せることにあると思うのです。今場所だって2連勝しているではないか。負けて惨めに土俵を去るのとは、訳が違うのだ。
 人間、生まれてきたら必ず死ぬのです。どんな偉い人でもスポーツマンでも必ず終わりがある。しかし白鵬の名は永遠に不滅です。こうして私が懸命になっても白鵬は7月を目指すのだろうか。どうやら無駄なようだからもう諦めよう。どうぞお好きなように。
 白鵬が休場したので、大関陣の責任は重くなる。正代と朝乃山は万全の相撲を見せたが、貴景勝が伏兵若隆景に押し負けて初黒星となった。相手が小兵なので貴景勝は見過ぎてしまったようだが、若隆景がこんなに強いとは知らなかった。当の貴景勝もそう思っているに違いない。
 三大関に照ノ富士が優勝を争う展開になりそうだが、ぜひそうなってほしいものだ。今日は白鵬の休場で私もすっかりやる気をなくしてしまった。そして長々とグチってしまい申し訳ありませんでした。
 腹がすいて死にそうです。冷凍ウナギがまだ残っているので、それを食べます。肝吸いも付いています。どうぞ精力が付きますようにと願いながら食べます。では、またテレビでお会いしましょう。(元横綱)
PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ