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尻から落ちた負け方…朝乃山の相撲が気に入らない、この状態では大関の座を守るのも危なくなる【北の富士コラム】

2021年3月16日 06時00分

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高安に寄り倒しで敗れる朝乃山

高安に寄り倒しで敗れる朝乃山

◇15日 大相撲春場所2日目(東京・両国国技館)
 2日目の土俵も面白かった。のんびりテレビ観戦。荒磯親方(元横綱稀勢の里)の名解説は大いに勉強になる。つい先日まで相撲を取っていただけに力士たちの情報が多いので、目からウロコの話が聞けて実に楽しい。私は現役力士と話もしたこともなく、どうしても昔の話ばかりに終始するしかない。
 その点、舞の海君は人なつっこいので、すぐお相撲さんとも仲良くなれ、話もできる。うらやましいことだ。私の場合は文句ばかり言うので、力士間では蛇蝎(だかつ)のように嫌われているようだ。老害と言われないうちに引き際を考える時が来たように思う今日この頃であります。
 どうやら去年の大阪から帰京してから丸1年間、家に閉じこもって、身も心もすっかり弱ってしまっているのは間違いない。申し訳ない。すっかり話が湿っぽくなりました。口で言う程弱っていませんから心配しないで頂きたい。
 幕内前半戦、碧山と対戦した琴勝峰のイヤな負け方が気になる。大きな碧山に突き出されたが、右膝から崩れ、足首がねじれるように倒れた。足を引きずって花道を帰ったが、おそらく足首をやっている。悪くすれば膝の方も危ないかもしれない。順調に番付を上げてきたが、先場所は期待されながらまさかの2勝13敗の大敗を喫した。相当自信を無くしてしまったのは想像に難くない。今場所も立ち直りの兆しも見られない。これで休場となれば最悪である。ただ不幸中の幸いで碧山が体重をかけなかったのは助かった。何しろ50年に一人と言われる程の逸材だけに心配である。
 もう一人気になる力士がいる。先場所すい星のように現れた35歳の老雄明瀬山。優勝争いにもチョットだけ顔を出し大活躍。お世辞にも引き締まったと言えない巨体。しかし動きは意外に速い。相撲もうまい。思わず見直してしまった。今場所も元気一杯で2連勝。たくさん楽しませて頂きましょう。
 後半では朝乃山の相撲が気に入らない。右四つは朝乃山の体勢である。高安は左四つが十分。しかし先に攻めたのは高安だった。先に左上手を引き、さらに右下手も引きつけた。朝乃山は両まわしが引けず、じりじりと後退し、何の反撃も無く寄り倒されてしまった。
 私が一番気になったのは、尻から落ちた負け方だ。先に膝が崩れ腰からガクンと落ちていたのは、明らかに下半身が弱っている証拠であろう。初日も立ち合いから一歩も踏み込めなかった。とても優勝なんかできっこない。合同稽古も高安に散々に負けて止めてしまったと聞く。こんな話を聞くとがっかりさせられる。今の状態だと横綱どころか、大関の座を守るのも危なくなるだろう。
 貴景勝はどうやら減量がうまくいったようだ。体が無理なく動いているし、息も上がっていない。それと大汗をかいていないのをお気付きですか。このまま優勝争いをしてくれたら減量を勧めた私の顔も立つのであります。白鵬は慎重と言うより少してこずっていたようだ。どうやら足の方が心配になる。思ったより苦しい場所になる気がする。
 さておなかが空きました。八角部屋の仕出屋さんからドライカレーをもらったので、ありがたく頂きます。何だかいつも頂き物ばかり食っているようで申し訳ない。それから冒頭の弱気な発言は半ば冗談ですから笑ってやってください。(元横綱)
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