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PC 学ぶ環境支える DREAM WORKS(石川県白山市)

2021年3月12日 05時00分 (3月12日 10時02分更新)
児童養護施設にノートパソコンを贈る忠田浩兵社長(右)=金沢市で

児童養護施設にノートパソコンを贈る忠田浩兵社長(右)=金沢市で

  • 児童養護施設にノートパソコンを贈る忠田浩兵社長(右)=金沢市で
  • 最重点目標

修理・販売、児童施設に寄付も

 日常生活に欠かせない存在であるパソコン。プログラミング教育は二〇二〇年度から小学校で必須となり、二一年度には中学校に拡充される。子どもたちがパソコンに触れる機会がさらに増える中、パソコン修理・販売を手掛ける「DREAM WORKS(ドリームワークス)」(石川県白山市)は昨春から、児童福祉施設などに中古のノートパソコンを贈っている。
 SDGsの目標(4)「質の高い教育をみんなに」の達成のため、中古パソコンを十台販売するごとに一台寄贈。二〇年度は七十台以上が売れ、七台を県内のフリースクールや児童養護施設など五カ所に寄付した。忠田浩兵(ちゅうだこうへい)社長(34)は「子ども食堂を運営する知人から、子どもたちの貧困について話を聞いていた。自分にできることを考え、寄付することにした」と言う。
 小中学校は、インターネットを使って調べ物をする宿題も出る。寄付先では、施設に一台しかないパソコンを子どもたちが取り合うこともあるという。寄付によりこうした現状が改善されたほか、「動画サイトを見ながらみんなでダンスの練習ができた」という感謝の声も寄せられた。
 寄付するパソコンには子ども用のセキュリティーを完備し、悪質なサイトをブロックする機能も付けている。
 リサイクルショップなど中古パソコンを販売している店はあるが、同社のように中身のハードディスクや部品を交換し、修理してから販売する企業は県内で珍しい。「パソコンの買い替えは五年程度とされているが、修理すればまだ使える。買い替えで、毎年大量のパソコンが廃棄されている」とごみ問題も危惧する。
 現在、寄付先は県内のみだが、ゆくゆくは全国にも広げるつもりだ。二三年中までに、中古パソコンの年間販売台数を千台以上にし、百台以上のパソコンを毎年寄付できるようにする目標も定めた。
 忠田社長は金沢市立の小中学校で「GIGAスクールサポーター」として、授業での情報通信技術(ICT)の活用方法を教員たちに教える講師もしている。「パソコンには無限の可能性がある。うまく活用し、どんな子どもも学べる環境をつくってあげたい」と夢を描く。(堀井聡子)

【会社メモ】ドリームワークス=2017年創業。社長のほか従業員は3人。個人や企業からパソコン修理の依頼を請け負い、修理した中古パソコンを販売する。ホームページや動画の制作、スマートフォンの修理など、幅広く対応している。

「SDGs」=「誰一人取り残さない」という考え方のもと、人種や性別、地域などを超えて地球上のみんながそろって幸せになることを目指す国連の目標。「貧困をなくそう」「すべての人に健康と福祉を」「人や国の不平等をなくそう」など17のテーマ別の目標がある。SDGsは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略。

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