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<あれから10年 東日本大震災 福井とのつながり> 川崎葉子さんと伊藤康代さん

2021年3月11日 05時00分 (3月11日 05時01分更新)

避難中から日舞指導、コロナで中断 川崎葉子さん

福井で出会った人たちへの思いをオンライン取材で語る川崎さん=福島県いわき市で

 坂井市での避難生活を終え、もう四年半。東京電力福島第一原発から三キロほどの福島県双葉町の自宅は、除染で出た土の中間貯蔵施設となるため、取り壊された。東日本大震災前後の記憶が遠のく中、福井県に避難した被災者の団体「FFF(ふふふ)の会」の代表を務める川崎葉子さん(70)=福島県いわき市=は「震災を忘れてはいけない。今の私に何ができるかをずっと問い続けている」と時の流れにあらがう。
 かつての自宅から運び出した時計は、震災の発生時で止まったまま。復興は進んでいるようにも、そうではないようにも見える。昨年三月の体験が象徴的だった。JR常磐線が震災後初めて全線復旧するのにあたり、JR双葉駅でラジオのリポ−ターを担った。近づいてくる列車を見て「いま、夢と希望を乗せて一番列車が入ってきました」と声を張った。
 リポート後に駅の裏通りを歩き「ちょっと違うじゃん」と後悔した。壊れた家が、あの時のまま並んでいた。東京五輪の聖火リレーが行われる駅の表通りが、きれいに整備されたのとは対照的だった。
 復興への複雑な心境の他にも、悩みがある。新型コロナウイルス感染症が...

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