本文へ移動

三田村さん(坂井)銃剣道範士に 全日本連盟最高位県内30年ぶり  

2021年3月9日 05時00分 (3月9日 09時41分更新)

銃剣道範士の称号を贈られた三田村さん=福井市の県立武道館で

 「後進の育成に注力」

 県銃剣道連盟理事長の三田村則昭(のりあき)さん(62)=坂井市=がこれまでの実績を評価され、全日本銃剣道連盟の最高位である「範士」の称号を贈られた。県内で三十年ぶり、二人目の快挙。三田村さんは「指導してくれた先輩をはじめ同僚、後輩たちのおかげ。おごらず今後もいっそう努力したい」と、後進の育成に力を注ぐ決意だ。 (渡部圭)
 銃剣道は剣道の防具に似た面、こて、胴などを着用し、二人で向き合い、カシの木でできた長さ一六六センチ(小学生以下は一三三・五センチ)の木銃で左胸などを付き合う競技。かつての銃剣術に由来するが、戦後に伝統武道の要素を継承しつつ、実戦的な内容を払拭した近代スポーツとして確立された。

子どもたちに銃剣道を指導する「範士」の三田村さん(左)=福井市の県立武道館で

 福井市出身の三田村さんは十八歳で自衛隊に入隊後、訓練の一環で始めた銃剣道一筋。陸自隊員として金沢、名古屋・守山などの駐屯地を転々としながら経験を積み、一九九〇(平成二)年には個人戦で全国三位になった。選手だけでなく教官も務め、最高段位の八段、「範士」の一つ下の「教士」の称号も取得した。
 銃剣道の競技人口は県内では百人ほどのマイナースポーツ。だが、三田村さんは「勝ち負けが全てではなく、負けを知ることで己を知ることができる。ただ突くだけの競技に奥深さがある」と魅力を語る。
 自衛隊を退職した現在は、福井市の県立武道館で小中高生らを丁寧に指導している。「礼儀作法も学べ、子どもにふさわしい競技」と多くの参加を願う。
 今年、範士の称号を与えられたのは三田村さんを含めて全国で三人だけ。県銃剣道連盟の前理事長で、県内で初めて範士となった桑原義喜さん(89)=福井市=は「どこへ出しても恥ずかしくない指導者。しっかりと若手を育ててほしい」と期待を込める。
 練習などの問い合わせは県銃剣道連盟事務局長の増田さん=090(2375)5816

関連キーワード

PR情報