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施設混み具合や湿度、CO2可視化 ゼロワンが開発、実証実験

2021年3月9日 05時00分 (7月24日 11時21分更新)
施設の混み具合を調べるシステムの実証実験を始めたゼロワンの内山隆史さん=浜松市中区で

施設の混み具合を調べるシステムの実証実験を始めたゼロワンの内山隆史さん=浜松市中区で

  • 施設の混み具合を調べるシステムの実証実験を始めたゼロワンの内山隆史さん=浜松市中区で
  • ゼロワンが制作した「FUSE」の3Dモデル=同社提供
 3D(立体)モデル制作のゼロワン(浜松市中区)が、施設の混み具合や空気の状態を可視化するシステムを開発し、八日から中区の起業家支援拠点「FUSE(フューズ)」の一室で実証実験を始めた。新型コロナウイルスの感染リスクとなる「密」の回避に役立つシステムとして年内にも実用化し、医療機関や学校などへの導入を目指す。 (木造康博)
 システムは、天井に設置したセンサーで室内にいる人の体温を感知し、別のセンサーで湿度や二酸化炭素(CO2)濃度を測定してサーバーに集積。タブレット端末で専用サイトを開くと空間の3Dモデルと共にデータを表示する。
 人を感知するとシルエットが現れ、時間の経過に伴い青、黄、赤色に変わる。CO2濃度の上昇は人が滞留していることを意味する。湿度は、政府が感染リスクを抑える目安として推奨する「40%以上」を保持しているかどうか確認できる。
 実験は三月末まで。その後は人工知能(AI)を取り入れ、蓄積したデータを基に施設の混雑状況を予測できるようにするという。代表の内山隆史さん(42)は「実験で課題をあぶり出して修正を進め、年内の販売を目指したい」と語る。
 内山さんは磐田市出身。大学卒業後、遠鉄百貨店で顧客管理システムの管理に携わり、遠州鉄道の不動産部門で物件を紹介するための仮想現実(VR)の技術を学んだ。もともと起業を志向していたことから二〇一九年七月に退社し、ゼロワンを設立した。
 休業が難しい学校や医療機関などで、新型コロナの感染対策の徹底や、混雑を確認できる仕組みが求められると見込み、昨年夏にシステムを着想した。「住宅メーカーと連携して(データを基に)空調設備を稼働させることもできる。飲食店などさまざまな分野にも広げたい」と意欲的だ。

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