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夏ニンジン 栄養価最優秀 中能登の長屋夫妻 栽培に精魂

2021年3月8日 05時00分 (3月8日 10時04分更新)
栄養価コンテストで白ネギと夏ニンジンが最優秀賞に選ばれた長屋弘智さん(左)と純子さん=中能登町羽坂で

栄養価コンテストで白ネギと夏ニンジンが最優秀賞に選ばれた長屋弘智さん(左)と純子さん=中能登町羽坂で

手作り堆肥使用 糖度は果物並み

 中能登町羽坂(はざか)で長屋農園を営む長屋弘智(ひろとも)さん(64)と妻純子さん(64)が栽培した夏ニンジンと白ネギが、日本有機農業普及協会(長野県伊那市)が主催する栄養価コンテストで最優秀賞に選ばれた。初めて手作りの堆肥を使って栽培したニンジンは、糖度が果物並みの一八度を記録。協会担当者が「すごかった」と舌を巻く数値を打ち出した。 (稲垣達成)
 例年は徳島県であるコンテストだが、コロナ禍により今年はオンラインで開催。二百人が参加し品目ごとに計四百四検体を出品した。夏ニンジン部門には三人が参加。長屋さんのニンジンは糖度が特に高く、過去に出品された検体の平均値(八・二度)の二・二倍に上った。純子さんは「サツマイモのような甘さだった」と振り返る。
 糖度が高かった要因とみられるのが、栽培の過程で使った堆肥。昨年は初めて、キノコ栽培に使われる廃菌床(はいきんしょう)を基に納豆菌、酵母菌を組み合わせ、堆肥から手作りした。長屋さんは「断定できないが、変えたのは堆肥だけ。となると堆肥が要因ではないか」とみる。協会担当者は「農業にまぐれはない。技術力の高さを示している」と評価する。

白ネギも抜群

 十一人が参加したネギ部門でも、長屋さんの白ネギは平均値と比べ抗酸化力が三倍だったほか、ビタミンC含有量も一・四倍。食味値は五段階で最上の評価だった。一方、二年連続で最優秀賞に選ばれていたパプリカは病害に悩まされ、優秀賞にとどまった。
 定年退職してから農園を営む長屋さんは「理論に基づき、基本に忠実に作れば、誰でもおいしい野菜が作れる」と笑顔。純子さんは「安全でおいしく、栄養ある野菜を作っていきたい」と決意を新たにした。長屋さんの野菜は、同町の道の駅や一部スーパーなどで購入できる。

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