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NPBの経験 選手に ミリオン・後藤新コーチ 指導に熱

2021年3月8日 05時00分 (3月8日 10時15分更新)

トスバッティングで選手を指導する後藤光尊コーチ=金沢市の安原スポーツ広場で

10日キャンプイン 競争、意識改革を

 プロ野球独立リーグ・ルートインBCリーグが四月三日に開幕する。石川ミリオンスターズには今オフ、プロ野球オリックスなどで活躍した後藤光尊(みつたか)さん(42)が野手コーチに就任。過去最多となる新入団の十八選手も迎え、十日に金沢市内でキャンプが始まる。 (榊原大騎)
 「まだ就任から日がたっていないが、プレー環境は過酷だと思う」。BCリーグで初めて指導する後藤さんは、そう印象を語る。専用グラウンドがなく、練習着もふぞろい。昨年までコーチを務めたNPB(日本野球機構)とは異なる現実だ。
 「競争してもらわなければチーム力は上がらない。僕はさらに上に行きたい選手の手助けをしていければ」。十五年のプロ生活で得た経験を少しでも伝えたい。ただ、就任当初に見た選手たちは「正直、やってきてないなという印象」。例えば、野球に取り組む姿勢だ。NPB入りを目指し、BCリーグにチャンスを求めたはずの選手たち。「全体練習後にも走り込んだり、バットを振ったりする時間はもっとある」。そんな思いを抱き、選手たちの意識改革から始めた。
 練習後に個別で打撃指導を受ける端保(たんぼ)篤外野手(19)=金沢高校出身=は「NPBでプレーする選手の野球に対する考えや取り組みは高いレベルにある。僕らもそこに向かっていかなければいけない」と話す。
 田口竜二監督(54)は後藤コーチの加入に「チームにとっても大きい」と強調。野手の練習メニューを一任するなど絶大な信頼を寄せる。新たなシーズンに向け「チームは戦う集団になっている。リーグ優勝と何人をNPBに入れるかの両輪でやっていく」と語った。
 開幕戦は四月十日午後一時から富山県高岡市であり、富山GRNサンダーバーズと対戦する。

投手を中心にチーム全体のレベルアップを目指す田口竜二監督=金沢市の安原スポーツ広場で

◇田口監督に聞く
「主体性ないと通用しない」

 田口竜二監督に三日、チームの状態や目標を聞いた。
 −チームの状態は。
 「新入団の十八人が入って全く違うチームになった。選手それぞれがチャレンジ精神を持っており、戦う集団になってきたと感じる。ここに来た理由は本人たちが一番よく分かっているはずだ」
 −指導方針は。
 「大事なのは選手の主体性で、監督の一番の役割は選手のモチベーションをどう上げるか。私が南海ホークスにいた時、チームが弱いからとめちゃくちゃ練習させられたが、弱いままだった。むやみに千本ノックしても上達しない。本人が満足するまでノックを受けた結果が千本だったとすれば、それには意味がある。主体性がなければ世の中に出た時にも通用しない」
 −新入団の注目選手は。
 「楽しみなのは高田と清水。特に、高田はなぜプロに指名されなかったのかと思える能力がある。昨年はチームの防御率は5点に近かったが、今年は悪くても3点台を目指す。そうなったら負けない」
 −目標を。
 「BCリーグの意義を考えると、NPBの選手を何人輩出できるかだと思っている。当然、そういうチームになれば日本一も見えてくる」

【プロフィール】ごとう・みつたか=2001年にオリックスから10位指名を受け、内野手としてプロ入り。中距離打者として活躍し、引退した16年までに通算1361試合出場、1265安打の成績を残した。05年には、イチロー選手の生みの親とされる故・仰木彬さんの指導も受けている。


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