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ファイザー、日本を翻弄 ワクチン交渉、劣勢での契約も

2021年3月7日 05時00分 (3月7日 05時01分更新)
 新型コロナウイルス対策の「切り札」(菅義偉首相)とされるワクチン接種。世界で争奪戦が繰り広げられている。米製薬大手ファイザー社との交渉には霞が関の常識は通用せず、交渉に「首相を出して」と求めてくるなど、忖度(そんたく)のない国際社会の論理に翻弄(ほんろう)された。舞台裏を検証した。
 ◆主導権取れず
 新型コロナウイルスのワクチンを巡るファイザーからの返答に政府関係者は絶句した。ワクチンの総合調整役である河野太郎行政改革担当相が「私が直接、ファイザーと話をする」と乗り出した直後、相手は「交渉には首相を出してほしい」と逆指名し、一閣僚は相手にしないとの強烈な意思を示した。巨大企業との協議はあっという間に暗礁に乗り上げた。
 二月九日の国会。「一瓶で五回分しか取れない」とした田村憲久厚生労働相の答弁に動揺が広がった。一月二十日にファイザーと年内に七千二百万人分をもらうと契約したばかり。一瓶で六回分注射ができる前提で積み上がった数字。五回に減れば、全体で千二百万人分が消えることになる。
 政府内では契約後の一月下旬に事態を把握。「一瓶五回分で七千二百万人分の確保」を目指し、河野氏が交渉の前面に出る...

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