プロ注目の県岐阜商・高木翔斗「仮想・小園」打ちでセンバツ初戦・市和歌山対策バッチリ「いい練習に」【高校野球】
2021年3月7日 06時00分
高校野球の練習試合が6日に解禁され、第93回センバツ大会(19日開幕・甲子園)に出場する県岐阜商は岐阜市の長良川球場で享栄(愛知)とダブルヘッダーで対戦。プロ注目の4番・高木翔斗捕手(3年)が、今年の対外試合初打席で高校通算17号の先制2ランを放った。試合は第1試合が3―3で引き分け、第2試合は12―5で大勝した。
プロ注目の主砲が、センバツに向けて幸先よくスタートした。1回2死二塁で迎えた第1試合の第1打席。4番・高木翔斗捕手(3年)が享栄の最速146キロ右腕、肥田の143キロ直球を完璧に捉えた。高く上がった打球は、そのまま左翼スタンドに吸い込まれた。
「打った瞬間に入ったと思った。久しぶりの感触だった」。享栄と昨秋も練習試合で対戦。肥田の直球に何度も詰まった。「インコースを攻められて、ボテボテの当たりばかりだった。きょうは狙って振りにいった」と納得の表情を見せた。
本番へ手応えをつかんだ。大会第4日第1試合の初戦で対戦する市和歌山のエース右腕、小園は最速152キロを誇る今秋ドラフト1位候補。この日の第1試合で対戦した肥田と最速148キロ右腕、竹山は「仮想・小園」とも言える相手だった。
「(小園は)真っすぐが注目されるけど、変化球も多い。きょうは同じような投手で、イメージして臨めた」。両右腕との対戦は本塁打1本の4打数1安打1三振。それでも、「いい相手で、いい練習になった。自信になった」と振り返った。
ネット裏には6球団9人のスカウトが視察に訪れた。中日・米村チーフスカウトは「打撃に関しては言うことがない。この時期にあの打球を見せられたら目立つ。上位候補でしょう」と高評価。ヤクルト・中西スカウトも「パンチ力があるし、体に力もある。面白い」と能力の高さを認める。
鍛治舎監督は「(本塁打の)あとが駄目」と指摘したが、高木自身は「感覚は悪くない。本塁打がいい形でつながれば」と前向き。練習試合初戦で得た好感触を、本番で生かす。
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