本文へ移動

金沢21美 新年度の事業 「日常のあわい」「フェミニズムス/FEMINISMS」

2021年3月6日 05時00分 (3月6日 11時04分更新)
岩崎貴宏「アウト・オブ・ディスオーダー(コニーアイランド)」 2012年 (C)Takahiro Iwasaki , Courtesy of ANOMALY

岩崎貴宏「アウト・オブ・ディスオーダー(コニーアイランド)」 2012年 (C)Takahiro Iwasaki , Courtesy of ANOMALY

  • 岩崎貴宏「アウト・オブ・ディスオーダー(コニーアイランド)」 2012年 (C)Takahiro Iwasaki , Courtesy of ANOMALY
  • ダグ・エイケン「アイ・アム・イン・ユー」 2000,Installation view: Galerie Hauser & Wirth & Presenhuber , Zürich , 2000 , (C) Doug Aitken , Courtesy of  the artist ; 303 Gallery , New York ; Galerie Eva Presenhuber , Zurich ; Victoria Miro Gallery , London ; and Regen Projects
  • 「縛られたプロメテウス」(参考画像 (C)あいちトリエンナーレ2019 Photo:佐藤駿)

 四月から長谷川祐子さんが新館長となる金沢21世紀美術館が新年度の事業を発表した。震災や新型コロナウイルスの感染拡大で変容を迫られる「日常」に焦点を当てる「日常のあわい」(四月二十九日〜九月二十六日)、日本のメディア文化の中に現れてきたフェミニズム表現を紹介する「フェミニズムス/FEMINISMS」(十月十六日〜来年三月十三日)の二つの企画展を予定する。
 「日常のあわい」は、東日本大震災などの災害や新型コロナの感染拡大で、これまで見過ごされがちだった日常の営みの中の習慣や家族、地域とのかかわりなどに目を向ける。
 参加作家のうち、映像作家小森はるかさんと画家で作家の瀬尾夏美さんのユニットは震災後、大学院在学中に東北に移住し、岩手県陸前高田市、仙台市を拠点に作品制作や対話の場づくりの活動を続ける。二人が監督した映画「二重のまち/交代地のうたを編む」は全国で公開中だ。
 ベネチア・ビエンナーレ国際美術展日本代表作家にもなった岩崎貴宏さん、見過ごされてきた戦争遺跡や日本の植民地時代の東アジアの鳥居に目を向ける作品などを発表してきた下道基行さんら計七組の作家が参加する。
 「フェミニズムス/FEMINISMS」では、一九九〇年代に米国で起きた若い女性による音楽やファッションの「ガーリー・ムーブメント」を紹介するとともに、日本のメディアとフェミニズムが交差する中で生まれつつある表現を紹介する。企画協力に写真家の長島有里枝さんを迎え、身近な素材でジェンダーや女性の労働などに目を向ける碓井ゆいさん、版画家の風間サチコさんらが出品する。
 このほか、収蔵作品ながら未公開だった世界的な映像作家ダグ・エイケンさんの作品「アイ・アム・イン・ユー」が、初めて公開される(四月二十九日〜十一月二十三日)。五つの大画面によるインスタレーション作品で、独特の世界観が体験できる機会になる。
 「自治」をキーワードに実験的な活動を紹介する「自治区」では、「分断の時代」をテーマに二つの演劇的作品を紹介。小泉明郎さん演出のVR(仮想現実)を使った演劇「縛られたプロメテウス」(十二月十一日〜十九日)は「あいちトリエンナーレ2019」でも評判になった。演出家の高山明さんと主宰するPortBによる「ワーグナー・プロジェクト」(来年一月八日〜二月六日)では「ヒップホップの学校」を一カ月間にわたり美術館内に開校し参加型の活動を展開する。

関連キーワード

PR情報