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農業の課題と未来描く 加賀れんこんテーマ「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」  

2021年3月6日 05時00分 (3月6日 10時44分更新)
「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」の1シーン

「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」の1シーン

  • 「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」の1シーン
  • 「種まく旅人〜華蓮のかがやき〜」をPRする栗山千明さん(左)と平岡祐太さん=金沢市内で

26日から石川県先行公開


 加賀野菜の一つ「加賀れんこん」を題材にして金沢市で撮影された映画「種まく旅人〜華蓮(ハス)のかがやき〜」(井上昌典監督)が二十六日から石川県内の各映画館で先行上映される。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で公開が遅れたが、本紙のインタビューに応じた主演の栗山千明さん(36)、平岡祐太さん(36)は「地元から盛り上げてほしい」とPRした。
 映画は、食を支える農業や漁業をテーマにする「種まく旅人」シリーズ第四作。農業をとりまく後継者問題や新規就農した「農業女子」の奮闘ぶりなどが、栗山さん演じる農林水産省の新人官僚の目を通して描かれる。実家のレンコン農家を継ぐため、婚約者(大久保麻梨子さん)を大阪に残して、金沢に帰郷するかどうかで悩む銀行マンを平岡さんが演じている。
 金沢での撮影は二〇一九年の九〜十月。当初は昨年夏の公開を予定したが、新型コロナの影響で半年以上遅れた。最近ようやく完成した映画を見たという栗山さんは「撮影の時が懐かしいという感じだったが、金沢の景色がたくさん盛り込まれ、絵がきれい」。平岡さんは「すごく誠実に作られた映画。演じている時も自分が芝居をしてうそをついている感覚がなくでき、自信を持って見られた」と出来に満足そうだ。
 農業の後継者不足というシビアなテーマを「正解のない難しい問題。レンコン畑に入って本当に体力がいる仕事だなと実感した」と話した栗山さん。一方で「でも、機械化など創意工夫もあって女性ができることも増えている。男女関係なくどんどん女性も参加できるようになれば」と、映画で描かれる「農業女子」の存在に希望もみる。
 二人ともレンコンの収穫シーンを体当たりで演じた。「最初は筋肉痛。回数をこなすうち楽しさも芽生えたけれど、これが毎日の仕事と思うと…」と栗山さん。「最初は泥の匂いに慣れなかった」という平岡さんは「だんだん、これが大地の香りなのかなと思えて。空を見るとすごく気持ちのいい風が吹き、自然を感じた」。
 二十代の頃から共演し、コミュニケーションが取れてやりやすかったと声をそろえる二人。コロナの自粛期間に「エンターテインメントの大切さを痛感した」という平岡さんは「地元の盛り上がりが全国につながると思うので、ぜひ応援してもらいたい」と、栗山さんは「ステイホームなど閉鎖的になりがちな中で、自然を美しく描いたこういう映画は癒やしにもつながると思う」とアピールした。
 映画にはほかに、木村祐一さん、永島敏行さん、綿引勝彦さん、石川県出身の吉野由志子さんらも出演している。全国公開は四月二日から。 (松岡等)

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