王滝村、「八丁ダルミ」登山道整備へ 規制解除時期は未定
2021年3月6日 05時00分 (3月6日 14時56分更新)
王滝村は二〇二一年度、御嶽山の王滝頂上と木曽町側の山頂・剣ケ峰をつなぐ尾根筋「八丁ダルミ」の登山道整備を進める。死者、行方不明者六十三人を出した一四年九月の噴火災害以降、立ち入りが規制されているが、村は「このまま登山道の放置が続けば、状態がさらに悪化する」と判断した。規制解除の時期は未定。
二一年度一般会計当初予算案に、枕木や擬木などを修繕するための整備費として千五百万円を盛り込んだ。登山道は噴火の影響で原形がなく、剣ケ峰から王滝頂上側に向かって修繕する計画。将来的な規制解除に向けて準備する。
噴火災害では八丁ダルミ周辺で多くの犠牲者を出しており、遺族や行方不明者の家族からは立ち入りを求める要望も出ている。
当初予算案には、昨年から王滝頂上山荘の跡地で建設が進む避難施設の付帯工事分に千三百万円を計上。工事が完了すれば、八丁ダルミから二ノ池方面に迂回(うかい)するトラバース(横断)登山道の分岐点付近に鋼鉄製シェルターを運ぶ予定。
また木曽町は二一年度当初予算案に、同町三岳の道の駅「三岳」敷地内に設ける火山情報発信拠点「御嶽山ビジターセンター」の工事費や展示設計・展示物製作費で五億二百四...
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