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<食卓ものがたり> 鹿肉(愛知県豊田市)

2021年3月6日 05時00分 (3月6日 05時00分更新)
鹿肉料理を中心としたランチプレートを説明する清水潤子さん=愛知県豊田市で

鹿肉料理を中心としたランチプレートを説明する清水潤子さん=愛知県豊田市で

  • 鹿肉料理を中心としたランチプレートを説明する清水潤子さん=愛知県豊田市で
  • 鹿チリビーンズ
 愛知県豊田市の中心部から、車で四十分ほどの山あいの一角。幹線道路から少しそれた場所に、古民家を改装した建物がポツンと立っていた。
 シカを中心に有害鳥獣として駆除した動物の肉を使ったジビエ料理を出す「山里カフェMui(むい)」だ。周囲に広がる田んぼは、野生動物の侵入を防ぐ柵で囲われている。三年前に店をオープンさせた清水潤子さん(49)は「山里の現状を知ってほしくて、この場所を選んだ」と話す。
 鹿肉をマイタケなどとバターで炒めたランチメニューの一品は適度なかみ応えがあり、うま味を感じた。よくいわれる臭みは全くない。肉は、市内などの山林で清水さんが駆除し、隣接する処理施設で解体、調理したものだ。店名の「Mui」は「自然のままに」という意味の「無為」から取った。
 清水さんが有害鳥獣の駆除に関わるようになったきっかけは八年前。カフェを開いた地域の田んぼであった米作り体験に参加した時のことだ。突然、走り出たイノシシを見て、地元の人が漏らした。「田んぼを荒らすイノシシを撃ってくれる人がいたらいいのに」
 野生動物に農作物が荒らされ、それが耕作放棄につながっていた。駆除するハンターが高齢化しているとも...

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