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タイガーマスクやマジンガーZの美術監督が著者 当時この本があれば…もっと上手に組手を説明できたのに…【山崎照朝コラム】

2021年3月5日 16時31分

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格闘技の激しく荒々しいワザも分かりやすく解説している

格闘技の激しく荒々しいワザも分かりやすく解説している

 私は18歳で極真会館に入門、直接打撃の空手を始めて今年で56年になる。指導については会社勤めをしながらのボランティアだったが、よくも半世紀も続けて来られたと思う。極真初の全日本選手権大会で初代王者に就いたこともある。
 その間、仲間と組手論をよく交わしたが、いつも絵が描けたら―と思ったものだ。全身を武器として使う空手。身振りや言葉だけなく、下手なイラストでも描ければ分かりやすく説明できたはずだ。だが、残念ながらその素質はなかった。
 当時、これがあったらというデッサンの本を見つけた。「躍動するスーパーデッサンアクション・空手編」(鶴岡孝夫著、角丸つぶら編集、本体2100円+税)。2019年4月にホビージャパンから出版された。
 同書はアクションを描く最新の技法書。著者が考案したデッサン用人形素体を使って描かれている。人物の基本動作を「走る」動きに置き、連続動作やアングルを変えたポーズの描き方を解説していて分かりやすい。
 著者の鶴岡さんは少年時代に絵と空手(剛柔流)を習い始めた文武両道の人で、日大芸術学部の空手部時代には全日本剛柔流空手道選手権で準優勝。海外で空手指導の経験もある。
 帰国後の1966年に東映アニメーションに入社。「ひみつのアッコちゃん」「ゲゲゲの鬼太郎」「タイガーマスク」「マジンガーZ」などの美術監督を務め、82年に代々木アニメーション学院初代顧問講師に就任。22年間在職した。
 2010年に日大芸術学部空手道部OB会長に就任し、段位は6段。空手に精通していることから、格闘シーンの多くは空手の形を応用している。「手ワザ」「足ワザ」「飛び蹴りワザ」のほか「禁じ手」の実戦ワザまである。自分ならではの必殺ワザ”がデッサンで表現できれば面白くて楽しいだろう。デッサンに興味を抱かせてくれるお勧め本である。

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