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県立高入試2月に 22年度 コロナ対策で繰り上げ 

2021年3月4日 05時00分 (3月4日 09時41分更新)

 県教委は三日、これまで三月上旬だった県立高二十五校の一般入試の日程を、来年実施する二〇二二年度入試から二月上旬〜中旬に繰り上げると発表した。豊北欽一教育長が、県議会総務教育常任委員会で明らかにした。
 新型コロナウイルスの感染者や、濃厚接触者となった生徒の受験機会を確保するための措置。今年は三月下旬に特別検査を実施することで対応するが、入学式の直前まで進学先が決まらないなどの問題があるため、時期を繰り上げる。
 現在の中学二年生からが対象となる。日程は、同時期に実施される私立高の入試と重ならないよう配慮する。二次募集は三月上旬で、推薦入試や特色選抜の日程は変更しない。
 また、県教委はこれまで一月上旬に行っていた高志中入試の日程を、十二月中旬に繰り上げると発表した。大雪の影響を避け、受験生の安全を確保するための措置。学力試験に当たる適性検査と面接を二日に分けて実施する。 (波多野智月)

 私立への流出防止の狙いも


 日程繰り上げの方針が急きょ示された来年の県立高校入試。県立高と私立高の入試の時期が近くなれば、両方に合格した受験生が進学実績のある県立高を選ぶ可能性があり、私立高への流出防止の狙いがあるとみる教育関係者もいる。
 二〇二〇年四月から私立高校の授業料無償化の範囲が拡大されており、施設や立地で有利な私立高を専願する中学生が増えた。二〇年度の県立高校一般入試は全日制の平均倍率が一倍を割り込んで〇・九八倍となった。四日に学力検査が始まる二一年度の一般入試でも全日制は一・〇一倍にとどまっている。
 教育関係者は「私立入試から県立入試まで一カ月も空くと、受験生の気持ちが持たない。私立で決めてしまう生徒も少なくない」と話す。
 県教職員組合の担当者は「私立と県立の日程が近づくため事務処理が大変になる可能性や、入試が終わった後の中学生の指導の仕方などさまざまな課題が予想される」と指摘する。 (今井智文、尾嶋隆宏)

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