兼子さんが大賞 除雪感謝つづる 百文字作文「能美たすかったわ〜」
2021年3月3日 05時00分 (3月3日 10時50分更新)
感謝の気持ちを百文字作文でつづるコンテスト「能美たすかったわ〜大賞」の表彰式が、能美市寺井地区公民館であり、大賞の兼子ふみえさん(48)=同市金剛寺町=ら九個人・団体に賞状が贈られた。
市社会福祉協議会が募集した。新型コロナウイルス禍で人と人との絆が再確認された影響もあり、作品は昨年の二倍以上の四百七十九点が集まった。伴場博夫会長が受賞者に賞状を手渡した。
兼子さんは九谷焼作家を志し、昨年三月に東京から単身で移住。一月に初めて大雪を経験し、除雪に困っていた際、社協から派遣されたベトナム出身の技能実習生五人に除雪を助けてもらった。作文ではその時の感謝の気持ちと、自分もいつかは人を支える側に回りたいとの意思をつづった。
兼子さんは「百文字では書き尽くせないことがいっぱいあったが、大賞をいただけたことで、自分の思いが少しは伝わったのかな」と受賞を素直に喜んだ。コロナ禍で仕事が減り、生活に苦労している技能実習生を思いやり、「彼らが日本で頑張っていることを、少しでも多くの人に知ってもらえたらうれしい」と述べた。(平井剛)
◇優秀賞の皆さん ▽一般 北真由美(下開発町)中橋侑来(根上中2)三道山子ども食堂(三道山町)▽小学生 田森心菜(辰口中央4)中西潤愛(同6)小西慎飛(粟生2)野村紗楽(寺井5)池田千紘(浜6)
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