本文へ移動

静かに見守るお水送り  小浜 

2021年3月3日 05時00分 (3月3日 09時34分更新)
香水を遠敷川に注ぐ僧侶=2日、小浜市下根来の鵜の瀬で(山田陽撮影)

香水を遠敷川に注ぐ僧侶=2日、小浜市下根来の鵜の瀬で(山田陽撮影)


 若狭地方に春を告げる「お水送り」が2日夜、小浜市の神宮寺近くを流れる遠敷(おにゅう)川の河原「鵜の瀬」であり、清められた「香水」が川に注がれた。
 奈良・東大寺二月堂が建立された際、神々を招く「修二会(しゅにえ)」に遅刻した若狭の神が、おわびに清水を送った伝説にちなむ。香水は地中を通って10日後に二月堂の井戸に湧き出るとされ、13日未明の「お水取り」でくみ上げられる。
 午後7時半ごろ、白装束姿の僧侶が住民らのたいまつ行列を従えて神宮寺を出発。約1.8キロ上流の河原に着くと、大護摩の炎が揺らめき、ほら貝の音が響く中、僧侶が清めの太刀を振り、竹筒から香水を川に流した。今年は新型コロナウイルス感染防止のため、観光客の行列への参加は取りやめになり、地元住民らが静かに見守った。 (鈴村隆一)

関連キーワード

おすすめ情報