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金沢の名所や食 オンラインで紹介 金商生  

2021年3月3日 05時00分 (3月3日 10時19分更新)
タブレット端末の前で画像を見せながら治部煮を紹介する酒井亮人さん(手前右)ら=金沢市小立野の金沢商業高で

タブレット端末の前で画像を見せながら治部煮を紹介する酒井亮人さん(手前右)ら=金沢市小立野の金沢商業高で

修学旅行断念 鎌倉の中学生に

 新型コロナウイルスの影響で金沢への修学旅行を諦めた中学生に、地元の魅力を伝えたい−。金沢商業高校の2、3年生が2日、金沢市小立野の同校で、神奈川県鎌倉市の中学生とオンラインで交流した。高校で観光を学ぶ14人が、約300キロ離れた中学3年の174人に金沢の観光地や食文化を紹介した。 (高橋雪花)
 「治部煮という郷土料理があり、とてもおいしいです」「カモ肉やタケノコが入っていて、片栗粉でとろみを付けています」。金沢商業高の生徒がタブレット端末の前で、画像を見せながら解説する。端末画面を通じて中学生たちがじっくりと見入り、話に耳を傾けていた。
 高校側の生徒は同高観光研究部で活動する。国家資格の「国内旅行業務取扱管理者」取得などを目指す総合情報ビジネス科観光サービスコースの生徒が所属。金沢市の兼六園を訪れる修学旅行生のため、十年以上前からガイドを引き受けている。昨年は、コロナ禍で来られない学校のため、園内を紹介するDVDも作製した。
 オンラインでつないだのは鎌倉市の大船中学校。かつて兼六園を訪問した際、観光研究部によるガイドを受けたことがある。昨年六月にも金沢への修学旅行を予定していたが、断念せざるを得なかった。金沢商業高から県を通じてDVDを受け取ったのを機に、生徒同士の交流を同高に打診していた。
 中学生はDVDを鑑賞した上で参加。「お薦めのスポットは」「お薦めの和菓子は」などと積極的に質問した。途中で回線が一時切れるトラブルもあったが、両校の生徒は終始和やかに会話を楽しんでいた。
 大船中の佐久間香教諭(41)は「生徒たちは興味深そうに画面を見ていた。(本来なら)現地に行かない限り、金沢の高校生とは触れ合えない。貴重な経験になった」と振り返った。
 観光研究部の部長を務める三年酒井亮人(あきと)さん(17)は「今まで対面でガイドした際もその後に交流することはなかったが、こうして触れ合えたのはコロナ禍だからこそ。『へえ』などと反応が得られて刺激になった」と手応えをつかんだ様子。「金沢に興味を持ってもらい、コロナが収束したら足を運んでほしい」と話した。

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