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<3.11とコロナ> (上)俳人・黛まどかさん

2021年3月2日 05時00分 (3月5日 12時53分更新)
黛まどかさん (C)MPd F8 PHOTO STUDIO

黛まどかさん (C)MPd F8 PHOTO STUDIO

  • 黛まどかさん (C)MPd F8 PHOTO STUDIO
  • 校歌を作詞した「いいたて希望の里学園」で子どもたちを前にあいさつする黛さん=福島県飯舘村で
 二万人を超す死者、行方不明者を出した東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から、まもなく十年。日常を奪い去ったあの日の出来事は、私たちに何を問い掛けたのか。その先に襲ったコロナ禍は、社会をどう変容させたのか。相次いで困難が押し寄せたこの十年を、三人に語ってもらった。初回は、俳人の黛(まゆずみ)まどかさん。 (聞き手・中崎裕)

 福島で奪われた 「までい」の暮らし 痛みは目に見えない

 −東日本大震災と原発事故から十年になります。ご自身にとって、どんな出来事でしたか?
 新型コロナを経験して、震災と似ているなと思います。当たり前だと思っていたことが、そうではなかったんだと気付かされる。考えようとしなかったこと、原発の問題もそうですし、目先の便利さが優先になってしまって何となくやり過ごしてきたことを、自分事としてよく考えるようになりました。改めて世は無常なんだなと思い知らされたのが震災であり、この十年であり、コロナでした。
 −二〇一一年三月十一日はフランスにいたそうですね。どのような目で見ていましたか?
 衝撃的な映像がたくさん流れてきて、現実のこととして受け止められなかった。日本からの食品の輸...

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