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法衣用カラミ織物の干渉縞 「モアレ」が放つ神秘的な光

2021年3月1日 05時00分 (3月1日 11時52分更新)
「モアレ模様」の不思議さが詰まった新製品の看板とパネルを紹介する社長の沢田真介さん(左)と会長の勝さん=いずれも福井市の風美舎で

「モアレ模様」の不思議さが詰まった新製品の看板とパネルを紹介する社長の沢田真介さん(左)と会長の勝さん=いずれも福井市の風美舎で

  • 「モアレ模様」の不思議さが詰まった新製品の看板とパネルを紹介する社長の沢田真介さん(左)と会長の勝さん=いずれも福井市の風美舎で
  • 法衣生地(左)をシェードに使った「モアレマジック」のインテリア照明

福井の会社パネル、看板考案


 法衣用のカラミ織物を使ってインテリア照明シリーズ「モアレマジック」を開発した法衣織物製造販売の織工房風美舎(福井市石盛町)が、派生商品としてパネルと看板を考案した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で新製品発表の場はまだないものの、社長の沢田真介さん(39)は「カラミ織物をアピールするとともに、繊維王国としての福井を知ってもらいたい」と可能性に期待する。 (成田真美)
 二本の縦糸を交差させながら横糸を織り込むカラミ織の生地を二枚重ね合わせると、繊維のずれによる干渉縞(じま)「モアレ」が現れる。繊維業界が欠点と捉えるこの模様を「逆転の発想で、あえてデザインとして製品に落とし込んだ」のがモアレマジック。繊維のずれ具合は再現できないため、全てが一点物だ。点灯すると、波打つような模様が見る角度によって変わる。真介さんの父で会長の勝さん(73)が「カラミ織物を使って面白いものを作りたい」と発案した。
 東京の高級ホテルや旅館に売れ、手応えを感じた勝さんと真介さんは「モアレの不思議さを次の段階へステップアップさせたい」と、新たな見せ方を追求。モアレマジックの開発から十年後の一九年には、生地にしわの凹凸をつけ、光の当て方を工夫したパネルと看板を完成させた。
 インテリアとして壁に飾って使うパネルは、七色に変化する発光ダイオード(LED)を生地の真横から当てると、立体感のあるモアレ模様が浮かび上がり、まるで月のクレーターのような神秘的な雰囲気を醸し出す。後方からLEDを当てる看板は、細かいモアレ模様がガラスのように輝き、生地の下にある文字がくっきりと映える。真介さんは「モアレの不思議が詰まっている」と誇らしげに話す。
 新型コロナの影響で昨年から展示会に参加ができておらず、二つの新製品が世に出るのはこれから。それでも勝さんは焦らない。「長く続けていろんな人に見てもらえたら」。真介さんも「売りたいというより、モアレの不思議さを知ってもらいたい気持ちが強い。将来的には海外にも持って行きたい」と先を見据える。(問)風美舎=0776(56)2382

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