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面識ない楽天・田中将に“突撃”…中日・木下雄が聞き出したスプリットの極意 最後に言われた最も大事なコト

2021年3月1日 11時37分

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楽天の田中将(右)、小山投手コーチ(左)と話す木下雄

楽天の田中将(右)、小山投手コーチ(左)と話す木下雄

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って


◇28日 練習試合 中日ー楽天(アグレスタジアム北谷、降雨ノーゲーム)
 スコールで試合が流れても、収穫を手にしてニヤけていた男がいる。
 「僕は全く面識がないので、無理かなと思っていたんですが…」。木下雄はあきらめなかった。三輪ブルペン捕手に頼み、元中日の楽天・小山投手コーチへとつないでもらい、対面がかなったのが田中将だった。
 尋ねたかったのは、田中将の代名詞でもあるスプリット。「握り方や投げるときの感覚も教えていただきました」と自らの握りも披露し、ワールドクラスのスプリットの極意を聞き出した。さらには「せっかくの機会なんで、聞きたいことは全部…」とストレートの使い方まで質問したそうだ。
 この厚かましさはありだ。キャンプ中に立浪臨時コーチのことを書いた。成長のかけらを拾うには行動力が大切だと。先日の紙面にもあったように、木下雄のストレートは藤川球児クラスだとラプソードが教えてくれる。課題は変化球。リリーフだから1つでもいいから絶対の武器が欲しい。木下雄ならスプリット。精度を磨き、安定させたい。千載一遇のチャンスに彼は動いたわけだ。
 与田監督と田中将は、2009、13年のWBCでともに戦っている。09年の田中将は3年目で侍ジャパンの最年少。与田コーチには強く印象に残っていることがある。
 「すごかったのが好奇心。メンバーに質問しまくってたんだよね。当時は力みまくって球速を求めていたのが、涌井や杉内を見て変わった」
 ただし、立浪さんのときにも書いたが、教わっただけで「田中将大」にはなれない。レッスンの締めくくりに、田中将からこう言われた。
 「感覚は人それぞれ違うから、自分で探して」。自分に足りないピースを手に入れるため、木下雄は動いた。そして聞いた。しかし、最も大切なのは自分の体内に落とし込む作業。12年前は聞く側だった田中将自身も、そうやって世界への階段を上がってきたのだ。
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