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捨てる海藻をバイオプラに トヨタ紡織、岩手大と着々

2021年2月28日 05時00分 (2月28日 05時01分更新)
乾燥したコンブの粉末(左)を原料に、微生物の働きで作られたシート(中)。土の中に埋めると数週間で分解された状態になることが確認された(右)

乾燥したコンブの粉末(左)を原料に、微生物の働きで作られたシート(中)。土の中に埋めると数週間で分解された状態になることが確認された(右)

  • 乾燥したコンブの粉末(左)を原料に、微生物の働きで作られたシート(中)。土の中に埋めると数週間で分解された状態になることが確認された(右)
 ワカメやコンブの食べられない部分を使ってプラスチックを合成することに、トヨタ自動車グループの内装品メーカートヨタ紡織(愛知県刈谷市)と岩手大が成功した。海や土の中で分解される「生分解性プラスチック」で、海洋ごみ問題の解決や資源循環への貢献が期待できる。実験には一大産地である東北地方の三陸沖の海藻を使用。東日本大震災で被害を受けた生産者の支援にもつながりそうだ。
 共同研究は二〇一九年春にスタート。岩手大の山田美和准教授(応用微生物学)が発見した微生物が、海藻の主成分「アルギン酸」を体内に取り込むと、ポリヒドロキシアルカン酸(PHA)というプラスチックの一種を作る性質があることが分かった。
 そしてトヨタ紡織が微生物を使ってワカメとコンブからPHAを作り、食品包装フィルムなどに応用できるシート状に加工することに成功した。同社は自動車の内装材の一部に一年草のケナフを使用しており、品種改良など植物分野の研究で実績がある。
 実験では、乾燥させて砕いた海藻の粉末を微生物を含む培養液に浸すと、一〜二日程度でPHAができることを確認。酸性度や濃度など最適な条件を調べ、一グラムのコンブから最大〇・〇一六...

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