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おかもとまりさん 離婚後に心病んで入院、友の死や撮影中断…苦難乗り越えクリエーターとして伝えたいこと

2021年2月28日 05時00分

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ユーチューブで配信中のアニメ「ウシガエルはもうカエル。」のビジュアル

ユーチューブで配信中のアニメ「ウシガエルはもうカエル。」のビジュアル

  • ユーチューブで配信中のアニメ「ウシガエルはもうカエル。」のビジュアル
  • 苦難を乗り越えクリエーター活動を展開しているおかもとまりさん。笑顔はタレント時代のままだ
 広末涼子らのものまねなどで人気者だったお笑いタレント・おかもとまり(31)は今、クリエーターとして活躍している。昨年末にユーチューブ配信したアニメ「ウシガエルはもうカエル。」は「愛は捧げるだけのもの」という自身の思いを映像化、再生回数も1万回を超え、絵本化を構想中だ。その思いに至った背景には、離婚後、シングルマザーとなり、心を病んで精神科病棟で3カ月の入院を経験するなどの苦難があったことを隠さない。新境地を開拓したおかもとさんが取材に応じた。
 「ウシガエル―」は原案・企画のほかPRにも奮闘した。「原案はもっと暗かったけど、石田さんがふわっと仕上げてくれた」と明かす。石田とは脚本を担当したNON STYLEの石田明(41)だ。
 「石田さんにSNSのDMで連絡を取ったら『子どもたちや子どもたちを思う人たちに見てもらいたい』とオファーを快諾してもらった」。子ども3人を持つ“イクメン”石田ならではの脚本に「感謝しています」。
 アニメは、スーパーの売り場に並んだニワトリは人気、だが、ウシガエルは「気持ち悪い」と嫌われる。店を飛び出した主人公のウシガエルくんは少女・りっちゃんと出会い、「愛」の物語が動きだす―。
 「離婚後、精神的に悩んでしまって入院したとき、『パートナーには愛されなくちゃいけない』という考えを『愛はささげるもの』と見返りを求めないよう考えたら楽になった。だから誰かが楽になれるような作品にしたかった」と説明。自身の家庭に照らし、「息子が元気でいてくれたら報われるんです。大人で母ですが、息子に教わってます」とし、「(アニメで)子どもには、あいさつの大切さ、大人には愛の意味を伝えたかった」と重ねた。
 アニメにはウシガエルくんの声優で中川翔子(35)、ナレーションで斎藤工(39)らが出演してくれた。とはいえ、「クリエーターとしてはタレント時代を知る人もいたけど、スポンサー探しには苦労した」と率直に語る。実は芸名の「おかもとまり」から芸能界引退を機に「岡本麻里」に変えていたが、最近、一般に認識されている「おかもと―」に戻したばかりだった。
 クリエーターとしての信念に「誰かの人生が少しでも良くなれば」という願いがある。それは以前、自殺した友人の存在があった。「元気がないな」と思っていたら「出会ってくれてありがとう」というメールが届き、間もなく悲報を知った。また、クリエーター活動第1弾で原案を担当した18年公開の映画「青の帰り道」は、16年に出演俳優が女性をめぐる事件で逮捕され、撮影中断に追い込まれ公開が危ぐされたことも。
 経験した悲しみや悲運と向き合ってきたおかもとさんは、「ウシガエル―」をコロナ禍の中、「絵本として出版し、イベント規制が緩和されれば、読み聞かせの会を開きたい」と切望する。「出版元を探しています。再生回数はまだまだですが、10年後、20年後にも手に取ってもらえる絵本にしたい」と願う。
 胸の内に第3弾はあるのだろうか。「子連れ再婚の『ステップファミリー』を映画化したいんです」と明かす。「実在の家族を土台にドキュメンタリータッチで、『自分が産んでいない子どもを愛せるか』を表現したい」と話すが、「40歳からでいいんです。16歳でデビューして、これ以上詰め込むとしんどいなと思えるほどの経験をしたので。40歳までは子どもと向き合いたいから」と5歳児の母親の表情に変わった。
 ♡おかもとまり 1989(平成元)年12月13日生まれ、群馬県出身。16歳でデビュー、キュートなものまねタレントとして人気を集め、グラビアでも活躍。2015年、結婚し、男児を出産したが、18年に離婚。温泉ソムリエ、ナチュラルフードコーディネーター、ベーシックアロマセラピストなど資格多数。クリエーターとして「生きる」をテーマにした事業・作品作りに従事。自身の事務所「minto.」代表。

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