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石川県、一部市町で先行接種 4月 高齢者向けワクチン

2021年2月27日 05時00分 (2月27日 10時56分更新)

 高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種について、石川県は、県内の一部市町をモデルケースとして限定し、四月から始める方針を決めた。政府から供給される四月分のワクチン量が限られるためで、接種の態勢を整えた市町を先行させる。一部の自治体からは「国からの供給が遅れれば接種券の発送が遅れ、接種の日程調整もできない」と困惑の声が上がる。 (押川恵理子、都沙羅)

1万1000人分、効率性重視 


 政府は高齢者の接種に使うワクチンを四月五日の週から都道府県に配送する。東京、神奈川、大阪の三都府県に各四箱を、それ以外の石川など四十四道府県には各二箱(接種約二千回分=千人分)を割り振る。続く十二日と十九日の週には四十四道府県には十箱(一万回分=五千人分)ずつ届ける。六月中には全量を供給すると説明している。
 高齢者への接種は四月十二日にも始まるが、同十九日の週までの石川県内供給分の合計は約一万一千人分。県内に六十五歳以上は約三十三万人いるため、全員に接種すると仮定した場合、一回目分としても十五人に一人しか接種できない計算になる。
 最初に届くワクチン約千人分について県の担当者は「一カ所の超低温冷凍庫に保管し、接種することになる」と話す。配分先は接種の効率性を重視し、「医療従事者や市町職員の負担が少なく、短時間で接種できるところを選ぶ。社会福祉施設の巡回接種も一つの考え」と明かした。
 接種の調整役を担う河野太郎行政改革担当相は「どの市町村で行うか、どう配分するかなどは、各都道府県に調整をお願いしたい」と述べた。
 これに対し、谷本正憲知事は「高齢者への接種といってもワクチンは一部しか届かない。丸投げされても市町は当惑する。国は優先順位の方向性を示して」と求めている。
 県内のある自治体の担当者は「現時点では接種券の発送を三月中下旬から予定しているが、送ったところでワクチン(の供給量が限定的で)接種日が決まらなければ日程調整もできない」と不安を漏らした。

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