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金沢駅東バスロータリー 点字ブロック行列が妨げ 改善の声相次ぎ市が移設検討

2021年2月27日 05時00分 (2月27日 05時02分更新)
白線に沿ってバスを待つ客の列。点字ブロックに近接している=金沢駅東広場で

白線に沿ってバスを待つ客の列。点字ブロックに近接している=金沢駅東広場で


 金沢駅東広場のバスロータリーで、バスを待つ利用客の列が伸びると、視覚障害者のために敷設された点字ブロックがふさがれて危ないとして、改善を求める声が金沢市に相次いで寄せられている。一帯を管理する市は、バス待ちの列を誘導する白線が点字ブロックに近接していることが原因とみて、点字ブロックや白線の移設を検討している。 (高橋雪花)
 今月下旬の朝、通勤・通学ラッシュのバス乗り場には、長い行列ができていた。足元の白線に沿って一列に並んでいる。すぐ脇には黄色い点字ブロックが通っており、白線からはみ出して点字ブロックを踏んでしまう人の姿も見られた。踏んでいなくても近接しているため、点字ブロックを頼りに歩く人がいればぶつかってしまいそうだった。
 市によると、ロータリーには北陸鉄道と西日本ジェイアールバスのバスが乗り入れており、白線は昨春の路線再編に伴って現在の場所に引き直した。その際、市は事前に両社と協議したが、点字ブロックと白線の位置関係についての話し合いは「十分ではなかった」(市担当者)という。
 昨春以降、コロナ禍で人出が減ったためか、目立った苦情はなかった。ただ、国の観光支援事業「Go To トラベル」が始まり、多くの人がバスを利用した昨年十一月ごろ、市には「点字ブロックを頼りに歩いていたら、バス待ちの列と交錯するので危ない。改善してほしい」との声が複数件寄せられた。
 当面の対策として、市は点字ブロックへの注意をバス利用客に促すよう両社に要請。両社はバス乗り場に「点字ブロックとその周辺をふさがないでください」と張り紙をしたり、バスを待つ客にアナウンスで注意を呼び掛けたりしている。
 市は今後、視覚障害者団体やバス事業者と協議し、点字ブロックや白線の位置を再考する。市道路管理課の高木陽一課長は「配慮が足りなかった。視覚障害者が気兼ねなく歩くことができるよう、なるべく早く改善したい」と話した。

周囲が誘導の声掛けを

 自身も全盲である県視覚障害者協会の米島芳文理事長の話 視覚障害者は、白杖(はくじょう)や足の裏で点字ブロックの凹凸を確認して歩いている。ブロックの上に人や物があると、ぶつかってけがをしたり、弾みで白杖が折れたりするほか、避けようとして目印を失い、迷うこともある。白線の引き直しも大事だが、周囲の人が「点字ブロックの上に人がいるので誘導しましょうか」などと声を掛けてくれればありがたい。

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