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若手音楽家に「稼ぐ力」を 名古屋の育成講座1期生卒業へ

2021年2月27日 05時00分 (2月27日 05時00分更新)
自身の経験を語るカウンターテナー歌手の藤木大地

自身の経験を語るカウンターテナー歌手の藤木大地

  • 自身の経験を語るカウンターテナー歌手の藤木大地
  • プロのヘアメークで髪形を整え、写真撮影に臨む受講生。個性をアピールできる表情やポーズの重要性を学んだ=名古屋市で
  • セルフプロデュース力を高める講義を受ける若手音楽家たち=名古屋市で
 「コンクールで優勝したのに仕事がない」−。クラシックの若手音楽家から、こんな悲鳴が聞こえた。幼い頃から研さんを積み、技術を磨いてきたが、ビジネスとしては成功できていないという。若手演奏家を支援する「スター・クラシックス協会」(名古屋市東区)の育成プログラムを取材し、どんな音楽家が求められているのか探った。 (花井康子)
 「今後の人生設計は? “私”という商品で食べていくために、何が必要でしょうか」。講師でカウンターテナー歌手の藤木大地が、シビアに問い掛けた。
 同協会の育成プログラム「スター・クラシックス・アカデミア」の授業の一こま。審査で選抜されたピアニストやバイオリニスト、声楽家の卵十人が、名古屋市内の会議室に集まり、真剣な面持ちで意見を述べた。「自分の演奏技術を上げ、魅力的な企画を考え、広報する」「人脈を見つけること…かな」
 生徒はほとんどが二十代。音楽系大学で学び、海外へも留学。コンクールで優秀な成績を修めた“エリート”ばかりだが「自分に自信がもてない」「仕事もお金もない。あるのは時間だけ」と悩ましい。コロナ禍で、海外での音楽活動を断念しかけている人もいる。
 藤木自身、音楽の世...

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