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詐欺 新たな手口相次ぐ 福井の女性2人被害 

2021年2月25日 05時00分 (2月25日 09時48分更新)

 「キャッシュカードをポストに」 現金引き出し容疑の男逮捕

 自宅ポストにキャッシュカードを入れるよう指示される新たなニセ電話詐欺の被害が、県内で二件続いた。二十四日には、福井市の八十代女性がカード二枚を持ち去られ、計九十九万九千円を引き出されたと福井南署が発表、県警は別の被害者のカードで現金を引き出した疑いで自称中国籍の男を逮捕した。同様の手口による相談もあり、県警は警戒を呼び掛けている。
 同署によると、八十代女性には十七日午前十一時半から午後一時ごろまでに、百貨店店員や全国銀行協会を名乗る男から相次いで電話があり「あなた名義のカードを使って買い物にきた客がいた」「カードが不正に使用されている」「新しいカードに換えるために今持っているカードを封筒に入れてポストに入れて」などと言われた。
 女性は男の指示に従い、カード二枚をポストに置いたところ、何者かに持ち去られ、現金が引き出されていた。女性は一人暮らしで同日、別居の家族が詐欺を疑い、署に通報した。
 福井市の別の八十代女性は十九日に同様の手口で、キャッシュカード三枚を持ち去られ、計百十九万九千円を引き出された。この事件で、越前署や福井署などは二十四日、窃盗の疑いで住所、職業ともに不詳で、自称中国籍の薛万強(せつまんきょう)容疑者(21)を逮捕した。
 逮捕容疑では、仲間と共謀して十九日、不正入手したキャッシュカードを使い、福井市内の現金自動預払機(ATM)から五十万円を引き出して奪ったとされる。
 越前署によると、防犯カメラに容疑者を含め二人の姿が映っていた。八十代女性のカード三枚のうち、一枚で現金を引き出していた。「悪いことは何もしていない」と容疑を否認している。

県内で相談16件


高齢者女性目立つ

 県警によると、自宅ポストにキャッシュカードを入れさせる同様の手口の相談は、被害に遭った二件を含めて十七〜二十三日に、県内で十六件寄せられている。
 県警生活安全企画課によると、地域の内訳は福井市十二件、越前市三件、鯖江市一件。高齢者女性が目立ち、相談者のうち八十代女性が七人を占めるという。
 キャッシュカードをポストに入れさせる手口はこれまでに県内で確認されていなかった。同課担当者は「被害者と直接顔を合わせて話す必要がないからでは」と分析。「カードの暗証番号などを聞かれたら詐欺だと思ってほしい」と注意を呼び掛ける。
 県警捜査二課は、福井市内で発生した被害二件は手口が同じことから、同じ詐欺グループによる犯行の可能性も視野に調べている。

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