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被災時の非常食料 北辰中独自に備蓄 ようかん、水 生徒、職員470人分

2021年2月25日 05時00分 (2月25日 10時26分更新)
非常用食料の備蓄を企画したPTAの宮本健司会長=白山市北辰中で

非常用食料の備蓄を企画したPTAの宮本健司会長=白山市北辰中で

 白山市北辰中学校は、授業中の地震など大規模災害に備え、全生徒と職員計約470人分の非常用食料を独自に備蓄している。間もなく発生から10年になる東日本大震災では、学校に食料の備蓄がなく、帰宅困難になった生徒らが困った事例があり、同校PTAが教訓を生かそうと用意した。 (都沙羅)
 備蓄しているのは、食べきりサイズのようかん(一本百七十一キロカロリー)と、水五百ミリリットル入りのペットボトル。保護者への生徒の受け渡しが遅れた場合などを想定し、断水や停電下でも食べられる一食分として用意している。それぞれ消費期限は五年以上。
 学校は市の二次避難施設に指定されており、災害時には多くの地域住民が避難する。市からの備蓄品を保管する学校もあるが、校舎スペースの問題から全く置いていない学校もある。
 北辰中には備蓄品がほとんどなく、PTA会長の宮本健司さん(47)は「年間二百時間以上登校する子どもたちが被災する場所は、学校である確率が高い」と懸念。PTAは東日本大震災の教訓を踏まえ、災害時に学校が自由に使える備蓄品が必要だと考えた。
 非常時に、校長の判断で生徒や職員に配布する。生徒を保護者に引き渡し、学校が避難施設として利用される場合、避難してきた住民にも提供する。
 今春の卒業生には防災意識啓発のため一セットを贈る。宮本さんは「地味な活動だが、学校は子どもが集まる場所。非常用の備蓄は意義がある」と話している。

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