モトクロス文化 石川から“発進” 国内トップ選手の父ら 県協会設立

2021年2月24日 05時00分 (2月24日 09時53分更新)
モトクロスコース「ブラックボア」で調整する富田俊樹選手。石川県モトクロススポーツ協会設立により、新コース整備の機運が高まっている=2020年5月、金沢市山川町で

モトクロスコース「ブラックボア」で調整する富田俊樹選手。石川県モトクロススポーツ協会設立により、新コース整備の機運が高まっている=2020年5月、金沢市山川町で

  • モトクロスコース「ブラックボア」で調整する富田俊樹選手。石川県モトクロススポーツ協会設立により、新コース整備の機運が高まっている=2020年5月、金沢市山川町で
  • 石川県モトクロス協会を設立した(左から)富田成一事務局長、富田俊樹選手、富田誠幸会長=金沢市内で

新コース整備や体験会構想

 オフロードの専用コースでバイクを走らせる「モトクロス」の魅力を発信しようと、愛好家らが石川県モトクロススポーツ協会を設立した。新コースを整備して体験会を開き、競技人口の裾野を広げる構想を掲げる。富田成一事務局長(51)は「フィールドを作れば若手が育ってくる。石川の新しい文化にしたい」と思いを巡らせている。(榊原大騎)
 協会は愛好家ら五十人で構成。二輪免許なしでも楽しめるモトクロスの特性を生かし、初心者が気軽に体験できる環境づくりを目指す。全国の愛好者が集う機会をつくり、観光にも一役買う。会員らは競技で培った技術を生かし、二輪災害レスキュー隊として行政に協力することも計画する。
 協会によると、県内の専用コースは金沢市山川町の「ブラックボア」と同市東原町の「金沢モトランド」の二カ所がある。ただアクセス道路、周辺環境に課題があるという。コースは野球場二面分があれば盛り土で作れ、大会も誘致できる。
 プロモトクロスライダーで、全日本制覇の経験を持つ富田俊樹選手(30)=金沢市出身=は練習場所を求めて愛知県内に拠点を置く。富田事務局長は「石川に第二、第三のチャンピオンを育てるにはコースの整備が必要」と力を込める。
 新型コロナウイルスの感染拡大でアウトドアに注目が集まっていることも追い風。二輪の免許取得者が増えている。
 富田事務局長は「モトクロスは運転技術とマナーの向上につながるフェアなスポーツ。一人でも多くの方に見てもらえる環境にしたい」と話している。協会の会長には俊樹選手の父、富田誠幸さん(58)が就任した。
 新たなコースが整備できれば、マウンテンバイクをはじめ、冬にはスノーモービルやクロスカントリーなどへの転用もできる。全国に先駆けた複合的なアウトドアレジャーの発信へ。関係者の夢も広がるばかりだ。

【メモ】モトクロス=起伏に富んだ未舗装の周回コースでスピードを競うオートバイレース。制限時間内に最も周回を重ね、最初にゴールしたライダーが勝者となる。日本モーターサイクルスポーツ協会が催す全日本モトクロス選手権が国内最高峰の大会。富田俊樹選手は2013、15年の排気量250ccまでのクラス、IA2でチャンピオンとなった。


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