稲葉J、守護神はだれ キャンプ巡り候補者探し
2021年2月24日 05時00分 (2月24日 05時01分更新)
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野球日本代表の稲葉監督による全12球団のキャンプ視察で、東京五輪へ向けて改めて課題に浮上したのが抑え投手だった。米大リーグから楽天に復帰した田中将や、メジャー移籍を模索しながら巨人に残留した菅野ら先発陣は好材料があるものの、絶対的な候補のいない守護神の選考には、今後も頭を悩ませそうだ。
今月9日、オリックスの宮崎キャンプで、エース山本のブルペン投球を見届けた後、稲葉監督が口を開いた。優勝に導いた2019年の「プレミア12」では先発ではなく中継ぎで起用した右腕に、五輪で抑えを任せる可能性を問われ「九回は特別で、誰もができるポジションではない。させたくない」と即否定した。
五輪の登録枠はプレミア12より4人少ない24人。国際大会は選べるメンバーが限られることもあり、所属先では先発投手でも、中継ぎや抑えに回るケースがある。ただ、過度な重責を背負って試合を締める抑えに関しては、稲葉監督は専門性の高さから実力十分の投手でも、配置転換して起用することに難色を示す。
苦い経験がある。15年のプレミア12準決勝の韓国戦。日本は大谷(当時日本ハム、現エンゼルス)の7回被安打1の好投などで3−0としなが...
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