イラン、抜き打ち査察停止 ハメネイ師「ウラン濃縮60%可能」

2021年2月24日 05時00分 (2月24日 05時01分更新) 会員限定
 【カイロ=蜘手美鶴】イランは二十三日、通告通り国際原子力機関(IAEA)による未申告の核関連施設への抜き打ち査察の受け入れを停止した。これに先立ち、最高指導者ハメネイ師は二十二日、ウラン濃縮度の60%への引き上げも可能と発言。歩み寄りをみせる欧米にさらなる圧力をかけて米制裁解除を狙ったとみられ、イランと欧米の駆け引きが続いている。AFP通信などが伝えた。
 イランは抜き打ち査察受け入れは停止したが、制限付きで最大三カ月の査察継続の受け入れをIAEAと合意。この期間で対話による問題解決が期待されており、イランは欧州連合(EU)が提案した当事国による非公式協議に、参加を検討する姿勢をみせている。
 こうした駆け引きの中、ハメネイ師は演説で「ウラン濃縮度は20%までとは限らない。60%への引き上げも可能だ」と発言。「対話の用意がある」とする欧米側に向けて、「欧米はイランに不誠実な対応をする。イランは圧力には屈しない」とけん制し、改めて早期の制裁解除を求めた。核兵器の製造については、従来通り否定した。
 ハメネイ師の発言を受け、米国務省のプライス報道官は「脅しのようだ」と述べるにとどめた。イランと...

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