味な応援 困窮留学生に食料品 金沢・アリス学園「食べてもっと勉強」

2021年2月24日 05時00分 (2月24日 10時08分更新)
全国から寄付されたカップ麺などを袋に入れる留学生=金沢市円光寺本町で

全国から寄付されたカップ麺などを袋に入れる留学生=金沢市円光寺本町で

  • 全国から寄付されたカップ麺などを袋に入れる留学生=金沢市円光寺本町で
 新型コロナウイルス感染拡大の影響で経済的に苦しむ留学生を救おうと、日本語や介護を学ぶ専門学校アリス学園(金沢市円光寺本町)に、全国の個人や団体から食料や日用品などが寄せられている。職員は「本当にありがたい。学生は感謝を忘れずに自らの夢に向かって勉強に励んでほしい」と話す。 (郷司駿成)
 「うれしい」「このカップ麺はおいしい」。校内の調理実習室に積まれた支援物資の数々に、留学生が笑顔を見せた。十七日には、白米三百七十五キロやカップ麺五百食、キャベツ百玉などが学生七十五人の手に渡った。
 コロナ禍は、日本で学業を始める前から影を落とす。「二万四千円しかありません」。昨年末に来日した留学生は入学に当たって同校職員と面談した際、こう答えた。同校は、約三カ月分の生活費に当たる約十五万円を確保した上で来日するよう求めている。ただ、航空業界の経営悪化が続く中、日本行きの航空券が高騰したのが響いたという。
 学校側は留学生の現状を把握するため、昨年十月以降に来日した日本語学科の全学生に調査。「母国からの仕送りが滞っている」「日本でアルバイトが見つかっていない」などと、新型コロナ流行に伴う景気悪化の影響をほぼ全員が受けていることが分かった。中には、手持ちの資金が六千円しかない学生もいた。
 危機感を覚えた同校は、先月二十六日に会員制交流サイト(SNS)で「アリス・フードバンク」と銘打ち、食料や日用品の寄付を呼び掛けた。すぐに全国の企業や卒業生などから支援が集まり、三日後には一人当たり二キロの白米を配ることができた。
 昨年十一月にインドネシアから来日したフィトラ・サディラさん(20)は将来、日本の大学で心理学を勉強することを夢見ている。最近アルバイトも見つかった。「食べ物がもらえてありがたい。もっと勉強を頑張りたい」と意欲を新たにしていた。
 職員の南方聡亮さん(33)は「今は皆さんに助けてもらっている立場」と感謝。「われわれとしては、学生が自立できるように手助けしていく」と話している。

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