学びに力 進学、進級へ学用品 金沢の子ども食堂 親子に無償提供

2021年2月24日 05時00分 (2月24日 10時09分更新)
無償で提供された文房具を選ぶ子ども(中)=金沢市新神田のかなざわっ子nikoniko俱楽部で

無償で提供された文房具を選ぶ子ども(中)=金沢市新神田のかなざわっ子nikoniko俱楽部で

  • 無償で提供された文房具を選ぶ子ども(中)=金沢市新神田のかなざわっ子nikoniko俱楽部で
 出費が増える入学や進級の時期を前に、子ども食堂「かなざわっ子nikoniko俱楽部」は二十三日、金沢市新神田の事務所で、子育て中の親子に学用品などを無料で提供した。初の企画で、多くの来場者が欲しかった品々を手にし、新生活に思いをはせた。 (高橋雪花)
 真新しいノートに消しゴム、鉛筆。中古の制服や上履き、手提げバッグも−。俱楽部の事務所前と二階に、五百点の学用品などがずらりと並んだ。
 長男が今春から中学一年生になるという、市内の四十代の会社員女性は、ノートやシャープペンシルなどを選んだ。女性はシングルマザー。「制服を買ったり、部活を始めたりするとお金がかかる。まとめて買うとかさむので、本当に助かる」と、ほっとした表情を見せた。
 今回の活動のきっかけは、「文房具代がかさんで困る」という子育て家庭の訴えだった。俱楽部が見守り支援の一環として、家庭を訪ねて食材を手渡した際、複数の声を聞いた。支援者から学用品などを募り、会員制交流サイト(SNS)で告知。未就学児から新高校一年生の子どもがいる約二十世帯の親子が訪れた。
 用意された品には、保護者が入学式などで着られるようにと、大人用のスーツや靴もあった。着なくなったスーツを持ち寄った市内の四十代女性はシングルマザーで、俱楽部から食材を譲り受けた経験がある。「必要な方の手に渡り、役立てられたらうれしい」と話した。
 俱楽部の喜成(きなり)彩加事務長(26)は「大変だけど、ありがとうと言われるとやって良かったと思える。『ここに来たら何かが手に入る』と思ってもらえる場でありたい」。喜成清恵代表(50)は「買いたくても買えないと我慢している家庭は多い。分け合うことで良い循環が生まれれば」と期待を寄せる。
 今後も続けるかどうかは、今回の反応などを踏まえて検討する。文房具などの寄付は、かなざわっ子nikoniko俱楽部=電076(218)4005=へ。

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