今季は雪代影響か 上りマダカ攻略法(2)

2021年2月23日 10時50分

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上りのシーズンになると、木曽川・立田大橋周辺にはマダカ狙いの釣り人が続々と

上りのシーズンになると、木曽川・立田大橋周辺にはマダカ狙いの釣り人が続々と

  • 上りのシーズンになると、木曽川・立田大橋周辺にはマダカ狙いの釣り人が続々と
  • 長良川河口堰を通過する稚アユの群れ(2017年5月)
  • 上りならではの鮮やかな魚体
  • 沈所と呼ばれる石積み堤の周りも好場に
 第2回は今春のマダカ遡上予想と、シーズン開幕後の釣り場選択についてお届けする。どちらも稚アユの動きがカギを握っており、注視していく必要がある。 (愛知県愛西市・桑山卓久)
 【マダカ遡上予想】
 春の上りマダカは、稚アユを追って上げ潮とともに海から遡上(そじょう)してくる。例年、木曽三川では稚アユの上りだしから少し遅れてマダカの遡上が始まる。今年は2月12日、長良川河口堰(ぜき)から稚アユ遡上初確認の朗報がもたらされた。
 今シーズンは冬にやって来た大寒波の影響で、山側の雪が多い。そのため、春先は雪代が多くなると思われる。そうなると、水温の低下は避けられず、例年に比べて稚アユもマダカも遡上のペースは少し遅れると予想される。
 第1回で述べたが、近年は遅くとも3月初旬には稚アユの初遡上が観測されている。昨年を振り返ると、初観測は2月2日だったが、その数日前から水温はおおむね8度前後で推移していた。当日に至っては水温10度台の時間帯もあった。
 稚アユの遡上は、河川水温が8度を上回るようになると始まる傾向があるのだ。そのため、私は毎年2月以降の水温を注視し、水温8度以上で推移する数日間を一つの目安と考えている。それに加え、大きな潮回りも遡上の要因となる。今年の2月12日はちょうど旧正月の旧暦1月1日で大潮3日目だった。
 遡上速度は水温の変化や水流によって変化するものの、本格的な群れが木曽三川を遡上し始めると、1日2キロ前後上るとされている。稚アユの遡上が確認されると、上りマダカの動向も把握しやすくなるゆえんだ。これはあくまでも参考だが、多くの常連衆は例年、遅い年であっても木曽三川河口付近では3月初旬から、立田付近では3月中旬ごろから上りマダカを狙いだす。
 【釣り場選択】
 上りマダカを狙う際のポイント選択だが、上り以外のシーズンとは決定的に違う点がある。それは上りマダカは稚アユを追って動いているというところだ。そのため、それに合わせた選択が必要となる。
 稚アユは水流を好む習性がある。ただ、それは体長にあった最適な水流でなくてはならない。サイズにもよるが、それは毎秒50センチ前後の水流であると考えられている。最適な水流こそが、稚アユを見つけるための手がかりとなり、ひいては上りマダカのポイントを知るための判断材料の一つとなるのだ。
 一般的なポイントとしては、沖の緩やかなかけ上がりや岸際などが挙げられるが、岸際は釣り人から近いことや最適な水流を考慮すると、降雨によって水量の多い時がベスト。稚アユの餌となる藍藻(らんそう)類や珪藻(けいそう)類が付着している石周りも狙い目となる。
 そのような石周りは稚アユばかりでなく、水流の変化によってほかの小魚も集まる。それらを踏まえることで、必然的にマダカのポイントは決まってくる。要するに、最適な水流のかけ上がりにほど近い石周りは、最高のポイントとなり得るということだ。

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