原発探究授業で「教師」に 交付金などテーマ 福井南高生 理解深める

2021年2月23日 05時00分 (2月23日 09時42分更新)
原発をテーマに教師役となって授業をした(左から)近藤さん、今泉さん、伊藤さん=福井市の福井南高校で

原発をテーマに教師役となって授業をした(左から)近藤さん、今泉さん、伊藤さん=福井市の福井南高校で

  • 原発をテーマに教師役となって授業をした(左から)近藤さん、今泉さん、伊藤さん=福井市の福井南高校で

 生徒が教師役を務めて原発をテーマに授業をする取り組みが二十二日、福井市の福井南高校であった。同校では「探究」の授業の一環で原発に関する学習に力を入れ、教職員も交えて核のごみ問題を議論する特別授業などをしており、この日は生徒たちがこれまでの学習の成果を踏まえて授業をした。
 一連の取り組みは昨年十二月から始動。その前月に鯖江市であった原発に関するドキュメンタリー映画の上映会に参加した生徒や教員らが「学校全体で取り組んでいこう」と提案した。提案者の一人の今泉友里さん(16)=一年=は「(映画を製作したのは自分たちと)同じ高校生なのだから、私たちももっと原発について考えられるのでは」と興味を持ったという。
 一年二組のクラスでは、二グループが先生役となり、今泉さんは近藤優妃さん(16)、伊藤弥生さん(15)とともに、原発立地地域に交付される電源三法交付金をテーマに授業をした。
 事前学習で電源三法交付金が学校のタブレット普及やJR福井駅西口の恐竜のモニュメント設置など、身近なところに使われていることを知り、「驚きを共有しよう」とテーマに選定。「怖くて危険」というイメージが先行しやすいが、原発によって地域の振興が図られている事実があることも伝え、多角的に考えてもらえるように意識したという。
 近藤さんは「原発にはメリット、デメリット両方あって何が最善なのかより一層考えるようになった」とし、伊藤さんも学習を通して「東日本大震災や福島第一原発事故で何が起こったのかを知ることができた」と話した。
 今泉さんは「授業で質問してくれたり感想を言ってくれたりして、みんなにも関心を持ってもらえたと実感できた」と笑顔を見せた。同校では理科や数学、英語をはじめ、各教科でも原発に関連した内容を積極的に取り上げている。生徒が教師役を務めるこうした授業を今後も行い、探究の授業で原発問題に関する学習を深めてもらうことにしている。 (堂下佳鈴)

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