高齢者の契約、トラブル相次ぐ 狙われる「金・健康・孤独」への不安

2021年2月23日 05時00分 (2月23日 05時01分更新) 会員限定
女性のもとに届いた東京ガスの督促状のコピー=一部画像処理

女性のもとに届いた東京ガスの督促状のコピー=一部画像処理

  • 女性のもとに届いた東京ガスの督促状のコピー=一部画像処理
  • 東京ガスの電力料金を案内するホームページ
  • 法務省が作成した成年後見制度のパンフレット
  • 成年後見制度の利用を促進する法律が賛成多数で可決、成立した衆院本会議=2016年4月
 高齢で独居の親類宅を訪ねたら、テーブルの上に見知らぬ請求書が…。そんな経験をしたことはないだろうか。高齢者を相手にした契約トラブルが相次いでいる。詐欺的な商法ばかりではない。まっとうな企業のまっとうなサービスでも、理解できないまま高齢者が契約すれば、それはトラブルにつながる。判断力が不十分になった高齢者を意に沿わない契約から守る方法はないのか。 (中山岳、古川雅和)
 東京ガスの「払込書」。昨年十二月中旬、東京都中野区で一人暮らしの女性(87)宅を訪れた妹(80)は、女性の買い物袋から一枚の紙を見つけた。
 一カ月分のガス代と電気代計五千六百三十五円を請求されていた。明細には、「ずっとも電気1s」という電気使用量が少ない人向けの料金メニューが書いてあった。
 妹は「おかしい」と感じた。記憶では、電気もガスも東京電力系の会社と契約し、料金は銀行口座から引き落とされていたはずだった。女性は認知症を患い、会話してもすぐに忘れてしまう。妹が尋ねても「よく分からない」と戸惑うばかりだった。
 妹や女性のおい(51)が東京ガスに問い合わせると、昨年八月に契約が切り替わっていた。さらに、切り替え以降は料金...

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