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<リニアで変わる街の記憶>(4)飯田市上郷・北条地区 男性(53)と妻(53)

2021年2月23日 05時00分 (2月23日 09時56分更新)
2001年1月に庭でかまくらを作ったときに撮った家族写真=飯田市上郷北条地区で(男性提供)

2001年1月に庭でかまくらを作ったときに撮った家族写真=飯田市上郷北条地区で(男性提供)

 今の家は借地で、約二十年前に建てました。雪も少なく、(商業施設の)イオンや学校が近くて便利が良かった。当時、二人の娘は保育園児。アパートから初めての一軒家への引っ越しで、広い家に住めると楽しみだった。
 庭でかまくらを作ったり、夏休みにはお弁当を詰めて、ウッドデッキでひなたぼっこしながら食べたり。家の中でも、子どもたちと鬼ごっこをしたり、ラップの芯で家を作ったり。家族でいろいろすることが好きだった。思い出はたくさんあり、きりがない。全てが思い出だな。家を壊すときは寂しくて仕方がないと思う。
 リニア中央新幹線の駅がなんとなくこの辺になることは知っていたが、まさか移転対象になるとは夢にも思わなかった。うちは駐車場になるのかな。
 娘二人は県外におり、上郷内で空き家になっている妻の実家に夫婦二人で移転する予定。昔から知っている人が「早く帰っておいでよ」と言ってくれてありがたい。ただ、実家は築四十八年ぐらい。移転の補償費で今の家を解体して残りのローンを払い、さらに実家を壊して建てられるのか。次から次へと難題が降ってくる。
 最近は「新しい暮らしができる」と前向きに考えようとしている。そうしないと、...

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