京口紘人 初の海外防衛戦へ貫禄と自信、井上尚弥からアドバイスも【山崎照朝コラム】

2021年2月22日 16時40分

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初の海外防衛戦に挑む王者京口紘人(ワタナベジム提供)

初の海外防衛戦に挑む王者京口紘人(ワタナベジム提供)

  • 初の海外防衛戦に挑む王者京口紘人(ワタナベジム提供)
 ボクシングの元IBF世界ミニマム級王者で現WBA世界ライトフライ級スーパー王者京口紘人(27)=ワタナベ=が3月13日(日本時間14日)に米国・テキサス州ダラスで同級10位アクセル・アラゴン・ベガ(メキシコ)と防衛戦を行う。
 渡米を前にした19日、試合を想定した12ラウンドのスパーリングを披露し、その模様はオンラインで公開した。すでに70ラウンドのスパーリングも消化しており、3人を相手にそれぞれ課題を持って行われたこの日は、動きも内容もよく、自信に満ちているように見えた。
 今回が3度目の防衛戦。試合会場も米国に決まり、一段と気合が入っているようだ。本場に“京口ボクシング”をアピールする絶好のチャンス。初の海外試合の不安は豊富な練習量で払拭(ふっしょく)しているのだろう。
 京口は3歳から父親の道場で空手の英才教育を受け、小6で大阪帝拳ジムに入門。上京してデビューしてからは体幹の強さを見せ、ここまで14勝(9KO)無敗。気持ちを前に押し出すファイターらしいパフォーマンスは玄人筋にも人気だ。
 軽量級はスピードとフットワーク、そして多彩なテクニックで見せ場を作る。その点、京口は戦績は素晴らしいのになぜか物足りなさを感じてしまう。裏を返せばそれだけ期待が大きい選手と言うことだ。今回の米国に戦場を移しての試合は転機となる可能性があるだけによけい楽しみだ。
 記録を見ると日本の世界王者は海外での防衛戦で大健闘している。1985(昭和60)年12月には、WBA世界スーパーフライ級王者渡辺二郎(大阪帝拳)が韓国で尹石煥(韓国)を5回KOで下し、4度目の防衛に成功している。これが初のケースだ。
 2001年5月にはWBC世界スーパーフライ級王者徳山昌守(金沢)が韓国で前王者の挑戦を退けた。直近では17年9月、WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチで米国デビューした王者井上尚弥(大橋)が挑戦者アントニオ・ニエベス(米国)を下し、6度目の防衛を飾った。
 スパーリングでは一昨年のミニマム級全日本新人王の森且貴(大橋)と激しく打ち合うなど、いい汗を流した。練習後のオンライン取材でも仕上がりの良さをアピール。“スーパー”王者の貫禄と自信をのぞかせた。
 すでに米国で2度の試合経験がある井上尚弥から現地の状況などのアドバイスをもらったそうで、かぶとの緒を締め直した京口。渡米は今月下旬を予定している。最高のパフォーマンスを期待したい。

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