コロナ禍、半世紀に幕 「日本最大道場」新宿将棋センター

2021年2月22日 16時00分 (2月22日 16時35分更新) 会員限定
3月末での閉店が決まった新宿将棋センター=東京都新宿区西新宿で

3月末での閉店が決まった新宿将棋センター=東京都新宿区西新宿で

  • 3月末での閉店が決まった新宿将棋センター=東京都新宿区西新宿で
  • 歌舞伎町にあった頃の新宿将棋センター。平日午前でも大勢の客でにぎわっていた=1996年、東京都新宿区で(芳賀さん提供)
 かつて「日本最大の将棋道場」と呼ばれた新宿将棋センター(東京都新宿区)が、三月末で約半世紀の歴史に幕を下ろす。藤井聡太王位(18)=棋聖、愛知県瀬戸市=が史上最年少で二冠を獲得し、注目が集まる将棋。だが、娯楽の多様化やネット将棋の普及による利用者減に、新型コロナウイルスの感染拡大が追い打ちをかけた。棋士や関係者からは惜しむ声が相次ぐ。 (樋口薫)
 「多い日は五百人以上が訪れ、人だかりで誰がいるかも見えないほどだった。今もあの日々を夢に見る」。新宿駅西口、JR線沿いにある同センター。数人の客しかいない店内を眺め、約四十年勤務してきた芳賀徹さん(69)はつぶやく。平日午前とはいえ、コロナ禍前なら客の集まり始める時間だが、その気配はない。
 昨年三月からは約三カ月の休業を強いられた。高齢の利用者が多く、新宿の繁華街でクラスター(感染者集団)が発生したとの報道もあり、再開後も客足は戻らなかった。運営する日本将棋連盟は移転先を検討しているが「コロナ禍で集客が非常に難しく、時期は未定」としている。
 同センターは詰め将棋作家でもある金田秀信さんが、一九七〇年代から歓楽街の新宿・歌舞伎町で営業を始めた...

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