ヤマハ発動機、後半怒涛の6トライで快勝発進!も…前半苦しい展開「やはり、開幕戦は難しい」【トップリーグ】
2021年2月21日 19時31分
◇21日 ラグビー・トップリーグ第1節 ヤマハ発動機52-17日野(大阪・花園ラグビー場)
ヤマハ発動機は日野に前半は苦しめられたが、後半に6トライを奪って突き放し、52―17で白星発進した。今季限りでの引退を表明する元日本代表FBの五郎丸歩(34)は登録メンバーから外れ、出場しなかった。
◇ ◇ ◇
ヤマハ発動機は自慢のスクラムで主導権を握れず、特に前半は思うようなラグビーをできなかった。「やはり、開幕戦は難しい。そのひと言に尽きる」。堀川隆延監督(47)がそう振り返ったように、BKも致命傷となり得る自陣のパス回しでミスを繰り返した。FW、BKがかみ合うようになったのは後半に入ってからだった。
チームが崩れずに持ちこたえたのは、控えのフッカー江口晃平(26)が果たした役割が大きい。元日本代表でチームの主力、フッカー日野剛志(31)が苦しめられたスクラムで早々に左足を負傷した。想定外の前半17分、江口の出番が回ってきた。
スクラムが機能しない中、もう一つのセットプレーであるラインアウトは江口の正確なスローイングで確保した。後半11分、自軍投入の敵陣ラインアウト。サインプレーから江口がライン際を走り、タックルを受けながらロックのヒュートレルにつなぎ、チームに3つ目のトライをもたらした。前半34分のトライも防御裏に抜け出した江口が1人をかわし、ラストパスを放った。
この日の最優秀選手は3トライを挙げたWTBツイタマ。しかし、堀川監督が「僕の中では」と選んだのは江口。「日野のけががあったけど、ゲームをつくってくれた。これからの成長に期待したい」。功労者としてねぎらわれた江口は「(急な出場に)少し焦る気持ちはあったけど、落ち着いてプレーできた。今日のプレーに慢心せずにこれからもやっていきたい」と力を込めた。
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