本文へ移動

第223回 尊厳ある生の先に

2017年4月28日 14時57分 (5月27日 04時35分更新)
 弁護士の青木仁子さんが26日夕、名古屋市内の病院で亡くなられました。享年78歳。2ヵ月前の同欄「青木さんの終末期」でも紹介しましたが、「通常なら三ヵ月」と余命告知を受けてから1年2ヵ月。自宅内にある多目的ホール「青木記念ホール」を公共財として市民に無料開放することを遺言し、さまざまな企画を提案し、大勢の来訪者と接しながら過ごした終末期でした。

酸素吸入も点滴も「結構です」

 亡くなられる直前、同ホールで、私が理事を務めている日本尊厳死協会東海支部のイベントがあり、それを終えて、理事仲間と一緒に病院へお見舞いに行きました。
 青木さんは、すでに意識がなく、荒い息でした。付き添いの方によれば、主治医が「酸素ボンベを使いましょうか」「点滴をしますか」と提案しても「結構です」と拒否していたそうです。本人の希望通り、心電図などのモニターも付いていません。
 声をかけたり、手をさすったりして、見守っていると、やがて荒い息がふっと止まりました。理事仲間が「青木先生!」と呼びかけると、再びあえぐような呼吸が戻りましたが、すぐに止まり、それっきりでした。 
 やがて駆けつけた主治医は「さすがです。あっぱれですね...

中日新聞読者の方は、無料の会員登録で、この記事の続きが読めます。

※中日新聞読者には、中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井の定期読者が含まれます。

関連キーワード

PR情報