広がれ支援の輪 食品無料で 小松・能美の母子寡婦団体 28日配布
2021年2月21日 05時00分 (2月21日 11時03分更新)
小松、能美両市の母子寡婦団体は28日、生活に困窮した人たちに食料品を無料で配る「フードパントリー」を初めて共同で開催する。受け取れるのは高校生以下の子がいる会員で、当日入会も可能。団体関係者は「これを機に会員を増やしたい」と話す。
小松市母子寡婦福祉協会と能美市母子寡婦福祉連合会には、高校生以下の子を持つシングルマザーがそれぞれ24人と14人登録している。ただ、「どんな団体かよく分からない」といった声があるほか、年会費が小松は1500円、能美は1000円で、生活困窮者には決して負担が小さくないこともあって、最近は入会者が減っている。
小松の団体に属し、こまつ子ども食堂の代表も務める日野史(ふみ)さん(45)は「新型コロナウイルス禍でみんなが苦しい時だからこそ、人と人との絆を大切にして支え合っていく必要がある」と訴える。フードパントリーを呼び水にして入会者を増やし、団体の活性化を図っていきたいとする。
当日午前11時〜正午に小松市白江町の第一地区コミュニティセンターで、午後1〜2時に能美市寺井地区公民館で食料品を配る。事前予約制で、23日までに無料通信アプリ「LINE(ライン)」で同食堂へ申し込みが必要。フードパントリーは定期的に行う予定で、日野さんは「年会費分以上の食料品が受け取れるので、ぜひ入会してほしい」と話す。余った食料品の寄付も受け付けている。(問)日野さん090(4287)5077(平井剛)
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