インドネシアに日本語力 はまぞうがオンライン学習強化

2021年2月20日 05時00分 (2月20日 05時01分更新)
はまぞうがインドネシアで配信する日本語学習用の動画と佐野憲社長。ひらがなの「ふ」に富士山のイラストを添えるなど工夫している=浜松市中区で

はまぞうがインドネシアで配信する日本語学習用の動画と佐野憲社長。ひらがなの「ふ」に富士山のイラストを添えるなど工夫している=浜松市中区で

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 地域ポータルサイト運営のはまぞう(浜松市中区)が、インドネシアでオンラインの日本語学習ビジネスを強化する。同国には多くの日系企業が進出し、日本のアニメや歌などのポップカルチャーも人気を集める。新型コロナウイルス感染収束後の往来の再開を見据え、人材から観光まで幅広い交流の活性化につなげる。 (久下悠一郎)
 はまぞうは、文化・環境分野の協力で浜松市と覚書を締結する同国の大都市バンドンに拠点を持ち、ウェブサイト制作などのサービスを手掛ける。現地の大学と連携し、日系企業向けにIT技術者の育成や採用支援にも取り組んでいる。
 一年ほど前から力を入れるのが、日本語学習サービス「J−class(クラス)」。ユーチューブに公式チャンネルを開設し、はまぞうの現地スタッフや地元のアイドルが「あいうえお」から動画で解説する。人気アニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の映画が公開されるなど日本文化への関心は高く、動画では人気歌手の楽曲や歌詞も題材にしている。
 大小一万三千の島で国土が構成され、世界四位の約二億六千七百万人が住む同国では、教育の地域格差が課題となっているが、佐野憲社長は「スマートフォンがパソコン以上に普及し、大都市の日本語学校に通えなくても手軽に学べる」とオンライン学習の利点を強調。公式チャンネルの登録者数は既に二十三万人を超えたという。
 無料動画を「入り口」として、今年から格安の課金サービスも展開する。オンライン学習の専用アプリを開発し、留学や就労に欠かせない日本語能力検定の受検者向け講座を本格的に始める。月額百円程度からの定額制(サブスクリプション)を想定し、チャンネル登録者の二割に当たる四万人の受講者の獲得を目指す。
 佐野社長は「ITスキルが高く、日本にあこがれる若者が多い」とし、日本語能力を身に付ける人を増やすことで「少子化による日本の人手不足解消や観光業の復活にも結び付けたい」と意気込む。
 日本貿易振興機構(ジェトロ)のまとめでは、昨年一月時点でインドネシアに進出している日系企業は千四百八十九社。コロナ禍前の一九年の同国からの訪日客は前年比4・0%増の四十一万二千人に上った。

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