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中日打者7人で4三振…吉見さん「巨人は捕手が小林に代わって投手が息吹き返した」考えさせられた捕手の存在感

2021年2月19日 10時52分

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吉見さんと木下拓

吉見さんと木下拓

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って「キャンプ編」
 冷たく強い風に震えながら、セルラースタジアムのスタンドで並んで見ていた吉見一起さんが、ポツリと言った。
 「キャッチャーが小林に代わってから、ピッチャーが息を吹き返しましたよねえ」
 7回1死二塁。巨人の捕手、岸田のアクシデントにより、急きょ小林に交代した。田中豊は先頭の三ツ俣に1球もストライクが入らず、四球を与えていた。三好のカウント2―2で捕手が代わり、最初の1球が空振りで三振。そこから石垣、回をまたいで加藤匠、伊藤と4人連続で三振だった。9回の高梨も含め、中日の打者7人は4三振、外野にすら打球を飛ばせなかった。
 田中豊はなるほど息を吹き返した。吉見さんは「分かる気がします。僕はいいキャッチャーだと思っていますから」とうなずいた。しかし、巨人の正捕手は、今や昨季ベストナインの大城だ。強肩と捕球技術に定評のある小林ではあるが、立場は厳しい。
 打撃もいいにこしたことはないが、捕手の基本は捕る。投げる。組み立てる。少なくとも小林の配球以外の能力の高さには異論はないはずだ。では投手は捕手に何を求めるのか。
 「僕は低く構えてもらってほしかった。体は外で、ミットは内なんていうのも無理でした。現役なら木下(拓)ですよね。僕が投げているときは、谷繁(元信)さんはもちろんですが、小田(幸平)さんが投げやすかったです」
 絶対の正捕手と安定の2番手。当時の投手陣は、息を吹き返す必要などなかったということだ。現在の1軍捕手は木下拓に桂、加藤匠、郡司という布陣。投手からの信頼度では、木下拓に一日の長がある。捕手が投手をもり立て、投手が捕手を育てる。寒空のロースコアゲームを見ながら、捕手の存在感を改めて考えさせられた。

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