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フィールドスタッフへの道を語る 必ずしも釣りがウマくなくてもOK

2021年2月19日 05時00分

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必ずしも釣りが上手でなくてもいいんだよ

必ずしも釣りが上手でなくてもいいんだよ

 今年は新型コロナウイルスまん延防止のため全てのフィッシングショーが中止となった。例年だと筆者もメーカーブースに立ち、来場者の個々の質問に対応しているのだが、質問内容で最も多いのが釣り方や道具について。そして意外に多いのが「どうやったらフィールドスタッフになれるのか?」だ。今回は、いつもとは趣向を変えてこの質問を掘り下げていこうと思う。 (久保田剛之)

◆HP3年目の偶然から始まった

 メーカーによって多少変わるが【モニター】【テスター】【プロスタッフ】などと段階的に呼び方が変わり、これらの「メーカーと契約して商品提供を受ける立場」の者を総称して「フィールドスタッフ」と呼ぶことが多い。まずは筆者が初めてフィールドスタッフとして契約を結んだ経緯について書こう。
 もう10年以上前のことになるが当時、パソコンの練習として自身の釣りのホームページを製作し日々の釣行記などを更新していた。ホームページを始めて3年ほどたった冬のある日。江の島の堤防で釣りをしていたところ、ブラックバス界で一大旋風を巻き起こしたズイールというメーカーの代表・柏木重孝氏と出会う。
 筆者が子どものころからの憧れだった柏木氏としばらく話しているうちに、氏が筆者の名前を聞いたことがあったようで「久保ちゃん有名人なんだってな。ズイールのテスターやってよ!」と声を掛けてもらったのが、釣り業界に関わるきっかけとなった。
 ズイール解散後も他のメーカーから声を掛けてもらいテスターとして契約し、現在まで活動してきたが、当時釣り業界に関わるには「すでにフィールドスタッフとして活動している者からの紹介、あるいは推薦を受ける」というスタイルが多かったようだ。筆者のようにメーカー側からスカウトしてもらうというのは珍しいケースだったのかもしれない。ホームページやブログで釣果や釣り方を発信し続けていたからこそ声を掛けてもらえたのだと思う。

◆正確な情報、信頼に値する人間性が出る発信術が必要

 「なぜスカウトではなく紹介で採用するのか」。釣りメーカーと深く付き合うようになった今だから理由が分かるようになったのだが、ブログやSNSで発信される釣果がいくら素晴らしくても「その人がどのような人物なのか」が見えないのだ。
 もしかしたら立ち入り禁止の場所で釣りをしているのかもしれない、釣れる場所の縄張りを主張するような人かもしれない。釣果だけでは、その人がどのような人物なのかの情報が少なすぎて、下手をするとその人のせいでマイナスキャンペーンになりかねない。そこでその人の人間性の保証として「紹介」という方法が多くなったようだ。
 ここまでで分かる通り、フィールドスタッフを目指すのなら、まずはブログやSNSなどで発信する術を持っていなくてはならない。また、その発信がその人の人間性などが伝わる物だと、なお良いだろう。
 最近はメーカーサイドから募集をかけることも珍しくない。しかし、いくら応募しても発信している実績がない人が採用となることは、ほぼ皆無で、少なくとも1〜2年はさかのぼって発信実績、内容を精査する。
 メーカーが商品を提供するというのは端的にいうと宣伝をしてほしいからであり、道具の開発に携わるためには、まずそこがスタートラインとなる。釣りの実力は下手より上手に越したことはないが、実はメーカーはそれほど気にしていない。
 釣りの楽しさが伝わる、読んでいて楽しくなるような発信ができればいいのだ。文章力が問われると思うかもしれないが、「読み手が読みやすいように」これだけに気を付けて書いていれば、そのうち文章を書くことに慣れてくるものなのである。かくいう筆者も学生時代の作文の成績は5段階の2だった。

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