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市立敦賀病院で医療事故 15年の手術 184万円賠償で和解

2021年2月18日 05時00分 (2月18日 09時46分更新)
医療事故について謝罪する太田院長(右)ら=17日、敦賀市の市立敦賀病院で

医療事故について謝罪する太田院長(右)ら=17日、敦賀市の市立敦賀病院で


 敦賀市の市立敦賀病院は十七日、二〇一五年に実施した手術で、男性患者の体内に器具などが残る医療事故があったと発表した。市は過失を認め、男性に百八十四万円の損害賠償金を支払うことで和解した。関連議案を二十四日開会の市議会定例会に提案する。
 病院によると、一五年八月に当時十代の男性患者の右大腿骨(だいたいこつ)から円筒型の固定器具(長さ十センチ、内径五ミリ)を取り出そうとしたが失敗し、器具の一部と抜き取り器の破損した二〜三ミリのかけらが体内に残った。今の足の状態からいずれも取り出すのは困難という。後遺症などは出ていない。
 男性は一二年十二月に事故で右大腿骨を骨折し、同病院で固定器具を入れた。抜き取りの手術では、固定器具と同じメーカーのドライバー型抜き取り器でうまくいかなかったため、患者や家族へ説明することなく他社製を使った。固定器具の添付文書には、抜き取り器具には同社製の使用を求めていた。
 男性側は体内に残った性質の違う金属が化学反応を起こして健康被害が出ることを懸念して一八年十一月に訴訟を起こした。
 病院側は再発防止策として、添付文書を順守するよう院内マニュアルに書き加えた。太田肇院長は「医療事故を重く受け止め、市民に信頼される病院を目指す」と謝罪した。 (高野正憲)

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